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「田原俊彦がカットされている!」伝説の歌番組からジャニーズ“完全抹殺”の奇々怪々

文=峯岸あゆみ
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あの伝説の怪物音楽番組『ザ・ベストテン』の再放送が、CS放送向けの専門チャンネルTBSチャンネルで見られると話題に。往年のアイドルファンはお見逃しなく! (画像はTBSチャンネル『ザ・ベストテン』公式サイトより)

 もし、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に、V6、KinKi Kids、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、King & Prince、SixTONES、Snow Man……ら、ジャニーズ事務所に所属するグループが一切出演しなくなったら、番組は大きなピンチを迎えるだろう。

 この例えとはいささかシチュエーションは異なるが、実はある“超有名な音楽番組”からジャニーズ事務所所属者が完全に消える……という事態が発生しており、一部のジャニーズファンを騒がせている。一体、何が起きているのか?

『ザ・ベストテン』1983年1月27日放送分でファンに激震…「田原俊彦がカットされている!」

 CS放送向けの専門チャンネルTBSチャンネルは2020年4月に、1970年代の終わりから80年代にかけて放送され、最高視聴率41.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した怪物音楽番組『ザ・ベストテン』の再放送を発表した。

 当時の言葉でいう“歌謡曲”のランキング(番組独自集計)を発表するこの番組は、80年代のアイドル黄金時代を象徴するコンテンツであり、再放送の知らせは特に当時のアイドルファンを大いに喜ばせた。なお、当初は不明確だった放送頻度は、数カ月に1度、当時の番組をアトランダムに放送……という形に落ち着いた。

 2020年6月の再放送第1回は、近藤真彦が初登場を果たした1980年12月25日放送分で、ほかに田原俊彦、松田聖子、郷ひろみらが登場した。なお、その放送後には、司会者の一人である黒柳徹子と、番組の常連だった近藤真彦が、アクリル板を隔てて当時を懐かしく振り返る対談番組が併せて放送されている。

 その後、2020年内に、第2回=1982年5月6日放送分(出演:イモ欽トリオ、小泉今日子、近藤真彦、西城秀樹、中村雅俊、松田聖子ほか)、第3回=1980年8月14日放送分(出演:アリス、西城秀樹、田原俊彦、松田聖子ほか)の再放送実績がある。

 そして、年が明けて2021年1月24日に第4回(1983年1月27日放送分)の再放送があり、ここで“ある異変”が起きる。ランキングの発表において、第10位のあとに、なぜか第8位の歌手(柏原芳恵)が登場したのだ。

「トシちゃんがカットされている……」。この段階で、SNS上でザワザワし始めたのは田原俊彦ファンだ。実際、第9位にランクインしていたのは、当時はジャニーズ事務所に所属していた田原俊彦の12thシングル「ラブ・シュプール」であり、当時の本放送時、田原は出演していた。なかには、「このときのトシちゃんは、ファンから贈られた手編みのミッキーマウス柄のセーターを着ていたので、ディズニーの著作権の問題で放送できないのでは?」という冷静かつマニアックな分析をするファンもいた。なお、その後も番組内で田原が映る場面では、人物全体にボカシがかけられていた。

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2021年1月24日に放送された『ザ・ベストテン』第4回(1983年1月27日放送分)出演者欄に、ジャニーズのタレントの名前がない。(画像はTBSチャンネル『ザ・ベストテン』公式サイトより)

近藤真彦、シブがき隊に施された異常な編集処理、ただ消すのではなくCG処理で“存在しない”ことに

 不自然な編集は番組の終盤でも続いた。ベストテン圏外の曲をフラッシュ形式で紹介するコーナーで、第19位と第11位の紹介が完全にカットされたのである。しかも、順位を文字で表示するランキングボード上でも第20位のすぐ上が第18位になるよう──つまり、第19位を視覚的に削除する画像のデジタル編集が施されていたのだから穏やかではない(第11位部分もカット)。

 これで、田原のカットはミッキーマウスだけが理由ではない可能性が一気に高まる。なぜなら、1983年1月27日の放送で、第19位にはシブがき隊の「Gジャンブルース」、第11位には近藤真彦の「ミッドナイト・ステーション」がランクインしていたからだ。つまり、事実上、田原俊彦、近藤真彦、シブがき隊と、当時のジャニーズ事務所のトップアイドル全員が番組上で完全になかったことにされたのだ。

 いろいろとクリアすべき権利問題があったとしても、過去3度の再放送ではジャニーズ勢の出演場面は放送されていたし、関連番組に近藤真彦を出演させるなど『ザ・ベストテン』の再放送にジャニーズ事務所は協力的な姿勢を見せていた。

 不倫騒動によって活動自粛中の近藤真彦の映像がカットされたというならばまだわからなくはないが、無関係の田原とシブがき隊の3名(薬丸裕英、本木雅弘、布川敏和)まで放送NGの扱いはなんとも不可解だ。ジャニーズ事務所の方針が180度転換となったのか? 当初から再放送への映像使用は3回までと決まっていたのか?

『ザ・ベストテン』の歴史は、ジャニーズ事務所所属タレントなしでは成立し得なかった。まだ再放送されていない少年隊、光GENJI、男闘呼組、忍者らの出演回においても、彼らの存在がすべて抹消されてしまうのだとすれば……TBSチャンネルとしては大きな痛手となろうし、また往時を知るファンを再度悲しませてしまうことにもなるだろう。

 現段階で、『ザ・ベストテン』の次回再放送予定は発表されていない。

峯岸あゆみ/ライター

峯岸あゆみ/ライター

CSと配信とYouTubeで過去のテレビドラマや映画やアイドルを観まくるライター。ベストドラマは『白線流し』(フジテレビ系)、ベスト映画は『ロックよ、静かに流れよ』(1988年、監督:長崎俊一)、ベストアイドルは2001年の松浦亜弥。

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