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アルペン会長がハマッた出会い系カフェの悲しい実態…金持ちにケチが多い説は本当だった?

文=井山良介/経済ライター
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アルペン名取植松店(「Wikipedia」より)

 スポーツ用品大手・アルペンの創業者である水野泰三氏が強制わいせつなどの容疑で愛知県警に逮捕され、同社の代表取締役会長を辞任した。すぐに示談が成立し釈放されたものの、東証1部上場企業の会長が「出会い系カフェで知り合った女性とホテルに入るもトラブルになり、女性に暴行を加えた上に現金10万円と運転免許証を盗んだ」という事件を耳にして、「資産100億円以上の大金持ちが、いったい何をしているんだ」と思ったのは、私だけではないだろう。

なぜ金持ちなのに出会い系カフェへ?

 報道によると、水野氏は出会い系カフェで知り合った42歳の女性とホテルに入り、性的な関係を求めたが、金銭の受け渡しをめぐってトラブルになり、女性の首を絞めて馬乗りになったという。そして、現金と免許証を奪い、廊下で女性ともみ合いになっている様子が防犯カメラに映っていたそうだ。

「金持ちにもかかわらず、なぜ出会い系カフェなどに行ったのでしょう」と、不倫をはじめとする男女の恋愛事情に詳しいライターの稲垣翼氏は疑問を呈する。

「出会い系カフェやマッチングアプリには一般女性もいますが、お金目当ての女性も少なくないんです。私が登録しているマッチングアプリの場合、即座に返事をよこす女性は全員が『私は燃えると夢中になっちゃいます』などと相手を興奮させるような前置きに続いて、最後の方に『初めてなのでフィーリングを確かめたいので、3万円でお願いします。1回確かめ合ったら、そういうのなしでいいです』などと書いてきます。

 たとえば、コロナ禍で仕事にあぶれた風俗嬢やパパ活に慣れた女性と初対面でホテルに行っても、“いい思い”ができる可能性は少ない。もし遊ぶなら、そういう事情を踏まえておくべきでしょう。被害者の女性の素性や目的はわかりませんが、おそらく水野氏は期待を裏切られてカッとなってしまったのではないでしょうか。そもそも、お金に余裕があるのだから、会員制の交際クラブや高級風俗店で遊べばよかったのに、と感じます」(稲垣氏)

 早い話、遊びを知らない金持ちによる火遊びは、とてつもなく高くついてしまったわけだ。

「金持ちにケチが多い」意外な現実

 たかが10万円で自社のイメージをダウンさせた水野氏がつくり上げたアルペングループには、次のような経営理念が記されている。「高い倫理規範と法令遵守の精神を全社員が共有する」――会長自ら理念を破ってしまったわけだ。

「総資産は180億円ともいわれている御仁にとって、10万円などはした金です。今回の事件にケチ臭さを感じたのは、私だけではないでしょう。身から出た錆、とは言い過ぎですかね」と稲垣氏。

 かつて水野氏は新聞紙上で「お金がないから1円だって惜しい。だからアイデアが次々と生まれた」と語るなど、自らケチだと認めている。

 以前、ある不動産関係者がこぼした「金持ちの特徴」が頭をよぎった。

「金持ちってケチが多いですよ。希望物件に対しても必ず値切ってきますし、タクシーで一緒に移動しても、お釣りはきっちり受け取ります。粋だな、と感じる金持ちはごくわずかです」

 金払いがいい人は、高齢者でも女性にモテる。逆に言えば、ケチな高齢者に女性は寄ってこないだろう。水野氏がもう少し羽振りが良かったら、こんな事件は起きなかったかもしれない。

 稲垣氏は最後に、女性との上手な付き合い方について語ってくれた。

「今年55歳になる私は、金がないので出会い系カフェやパパ活の類いはノータッチです。ひとつ言えることは、気に入った女性がいたら、じっと観察して長所を見つけます。それを相手に伝えて、素敵だ、と語ると、女性は好感を持ってくれます。相手を気分良くさせて、時間をかけて距離を縮めていくことが大切です」

 金持ちはケチらない。金がないのなら、相手を感動させる。これぞ高齢者の遊び方である。

(文=井山良介/経済ライター)

井山良介/経済ライター

井山良介/経済ライター

1976年生まれ。経済をメインとするフリーライター。野球に関する書籍の編集もしており、プロ野球や高校野球に関する執筆も多い。

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