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「格安スマホや格安SIMで知られているMVNO、特に法人ではなく個人向けにサービスを提供している会社は、これから厳しい戦いを強いられるでしょうね。
また、今ではWi-Fiがないところでも動画を視聴する人が増えたように、ひと月のデータ容量上限の基準が20GBに上がったことで、データ容量を以前ほど気にしない人も少し増えていくはず。ひと人当たりのデータ通信量自体も、これから増加していくのではないでしょうか」(同)
さらに、ahamo自体もサービス開始後に変化していく可能性が高いという。
「ahamoには現時点で対応するか明らかにされていない、あるいはサービスに含まれていないものがあるんですよね。例えばApple Watchのモバイル通信機能については、社長自身がインタビューで『あんまり考えていなかった』と発言されています。
ただ、提供しているドコモやNTTグループには、サービスを開始してから不足していたものを追加・修正していく傾向があります。提供開始時にあったデメリットが改善されたり、未対応のサービスや機能が追加されたりするかもしれません。
もし現状では対応するかどうかわからないサービスがネックで契約を迷っているのであれば、情報を集めて様子見するのも手かもしれませんね」(同)
20代のデジタルネイティブ世代および独身世帯に焦点を当て、見事にその狙いがハマったahamo。一方で、古くから携帯電話を活用しているユーザーや、月に20GB以上データ通信を行うヘビーユーザーにとっては不向きであることも事実で、ハッキリと人を選ぶプランともいえるだろう。
ahamoの提供開始日は3月26日。乗り換えて新たな文化に適応しようとするにしろ、従来通りのサービスや機能が利用できる別プランにするにしろ、お得にスマホを使うため今後の発表や提供開始後の動向に注目することをおすすめしたい。
(文=佐久間翔大/A4studio)