人気ユーチューバーの「水溜りボンド」は現在、ニッポン放送のラジオ番組『オールナイトニッポン0(ZERO)』(通称『ANN0』)で毎週木曜深夜にパーソナリティを務めているが、4月からは土曜日深夜、しかも月1回の放送になることが発表された。

 2月24日に、水溜りボンドの初となる書籍で、『ANN0』のこれまでの軌跡をまとめた『水溜り本-水溜りボンドのオールナイトニッポン0(ZERO)深夜のアミーゴー』が4月26日に発売されると発表したばかり。

 水溜りボンドは昨年4月にパーソナリティに就任。それから1年で、早くも“水際”に追い詰められた印象だ。実際、水溜りボンドの2人もギリギリで改変期を乗り越えたとの思いを持っているのか、「延命丸出しラジオです」と語っている。

『ANN0』は水溜りボンドとリスナーの交流を目的としたイベント「リスナーアミーゴ フェスティバル」を今年1月10日に東京国際フォーラムで開催する予定だったが、緊急事態宣言の発出を受けて中止を余儀なくされた。だが、このフェスティバルの企画自体が、水溜りボンドの凋落を印象づけるきっかけになった。

 水溜りボンドは、このイベントのチケットが即完売になると考えていたようで、それをYouTubeの動画内で、『残念』『悔しい』などと悔しがった。さらに、売れ行きが芳しくない理由を「新しく始まった媒体で、まだリスナーや仕事の関係者と信頼関係を築けていないこと」にあると分析したが、ファンから異論が噴出することになった。

「そもそも、水溜りボンドは幼い子から大人まで幅広い層に支持されていましたが、メインは小中学生とみられています。そんな子どもたちが、8500円もするイベントに簡単に来るとは想定していないはずです。おそらく、『ANN0』の聴視者層である大人向けだったのでしょう。しかし、肝心の『ANN0』で、水溜りボンドの評判はあまり良くありませんでした。ほかの曜日のパーソナリティであるCreepy Nutsや霜降り明星に比べ、『明らかに面白くない』という声が多く聞こえていました。

 また、YouTube動画でファンになった人たちからは、『ラジオやテレビに出るようになってからYouTubeがつまらなくなった』との声が続出しています。ファン層拡大を狙ったのか、露出するメディアを増やしたものの、忙しくなりすぎて本業であるはずのYouTubeの質が下がってしまいました」(芸能記者)

 テレビやラジオで新たなファンを獲得する狙いが外れ、既存のYouTubeファンも離れるようになってしまった。しかも、動画の質が低下したのをカバーするためか、タイトルで釣るようなことが増え、さらにファンの怒りを買っている。

 たとえば、2月6日の動画は「【報告】胃ガンの疑いがあり休んでいました」とのタイトルだが、実際の報告を聞いてみると「胃ガン」の疑いがあるわけではなく、カンタの胃に「ピロリ菌がいる」というだけ。「ピロリ菌がいると胃ガンになるリスクがある」という統計的な事実をもって、「胃ガンの疑い」という大げさなタイトルを付けているのだ。

 特にこの1年、動画のサムネイルやタイトルが誇張しすぎていて「サムネ詐欺」などと批判の声が噴出し、「昔のほのぼのした2人の空気感がなくなった」「水溜りボンドらしさが消えておもしろくもなんともない」といった厳しい声も多い。だが、裏を返せば、このような声は、長い間水溜りボンドを見てきたファンが悲しんでいることの表れであるといえる。

 水溜りボンドは昨年末をもって、6年間続けたYouTube動画の毎日投稿をやめた。ラジオの活動も減り、あらためてYouTube制作にかけられる時間が増えるだろう。“YouTube界のNHK”といわれ、誰もが安心して楽しめた水溜りボンドの世界観が戻ってくることを期待しているファンも多いのではないだろうか。

(文=編集部)

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