NEW
午堂登紀雄「Drivin’ Your Life」

コロナ禍、まったく生活で影響を受けず、利益も上げている人たちが実践していたこと

文=午堂登紀雄/米国公認会計士、エデュビジョン代表取締役

PC1台でいつでもどこでもできるワークスタイル

 地震直後の原発事故で放射能が拡散するなか、仕事や家に縛られて身動きできない人をたくさん見ました。放射線被害に怯えつつ、子どもを学校に行かせている状況を目にしました。津波で家が流されても「そこにしか住めない」と、再び同じ場所に家を建てる人も少なくなかったそうです。

 しかし、異常気象やそれに伴う自然災害が増加している現代において、移動したくてもできないというのは、ひとつのリスク要因だと感じました。リスク回避という側面だけではなく、もし日本以外の国で、就職や起業や投資のチャンスがあるとわかったとき、動けなければそのチャンスを手にすることができません。だから移動したいと思ったら、いつでも自由に動ける体制をつくっておきたい。

 そこで私は経営していた会社の縮小に動きました。人を雇うのをやめて都心に借りていたオフィスも解約し、自宅兼事務所のひとり会社にしたのです。そして仕事も、パソコン1台あれば完結できるスタイルにしようと、すべてデジタルで受発注から納品までできるものにシフトしてきました。人と会ったり現場に行かないとできない仕事、モノを流通させる必要がある仕事を減らしてきました。同時に不動産投資や太陽光発電投資に注力し、不労所得を増やしてきました。

 そしてコロナが来ました。これまで取り組んできたおかげで、コロナの影響をほとんど受けずにいつも通りの仕事、いつも通りの収入で、困窮することなく普段と変わらない生活を送れています。震災・原発事故で取り組んできたことが、そのままコロナ対応に活きた格好です。

生活消耗品の備蓄

 原発事故後の首都圏の混乱といえば、生活消耗品や保存食の買い占め、あるいはガソリンスタンドに長蛇の列といった騒ぎでしょう。地方に住む実家から首都圏に住む家族にトイレットペーパーなどを送ったなどというニュースもありました。

 私もこの光景を目にしましたから、震災以降は意識して災害備蓄を増やすようにしました。車のガソリンも、残量が半分を切ったら満タン補給する習慣になりました。特に5年前に新築した自宅兼賃貸マンションには災害備蓄用の倉庫を設置し、水・カップ麺・トイレットペーパー・ティッシュぺーパーなどの生活消耗品を約3カ月分以上ストックしています。そして前述の自己隔離に入る際も、マスクを大量に確保しておきました。

 コロナでも震災後と同様の買い占め騒動が起こり、ネット上には「買えない」「もう在庫がない」といった阿鼻叫喚の声が飛び交っていましたが、わが家では何も困ることなく乗り越えられました。ドラッグストアの前にはマスクを求める客で開店前から長蛇の列ができていましたが、まったくの無縁で済みました。

RANKING

23:30更新
  • 連載
  • ビジネス
  • 総合