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長澤まさみ、上白石姉妹、浜辺美波を生んだ「東宝シンデレラ」の闇と斉藤由貴の“黒歴史”

文=ミゾロギ・ダイスケ
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第7回「東宝シンデレラ」は空前の“大豊作”で、東宝芸能は多くの新人を獲得した。画像は、この年のグランプリ受賞者・上白石萌歌の1st写真集『まばたき』(宝島社)。姉の上白石萌音は審査員特別賞を受賞し、姉妹そろって大活躍中だ。

一転、第7回は上白石姉妹、浜辺美波ら空前の“大豊作”に

 一転して大豊作といえるのが、2011年の第7回だ。

 グランプリは上白石萌歌(当時10歳)で、審査員特別賞に上白石萌音(当時12歳)、秋月成美(当時14歳)、松島純菜(当時13歳)、山崎紘菜(当時16歳)の、過去最多の4名が選ばれた。

 さらに、新設された「ニュージェネレーション賞」を小川涼(当時10歳)、浜辺美波(当時10歳)の2名が受賞している。このほか、決戦大会に残った吉田まどか(当時13歳)、兼尾瑞穂(当時14歳)、鎌田楓子(当時14歳)の3名も併せ、東宝芸能は一気に上記10名の新人を獲得。これは新世代のスター候補を育成しようとする意気込みの表れであるとともに、ハロプロ、AKB以降のグループアイドルブームの影響をうかがわせるものだった。 

 メンバーにローティーンが多かったこともあり、東宝芸能は彼女たちを時間をかけて育てる戦略をとった。特にグランプリ受賞者の上白石萌歌だけを大プッシュすることもなく、それぞれにチャンスを用意した。見方を変えれば、新人たちをふるいにかけ、過酷な生存競争を課したともいえる。その過程で、ひとり、またひとりと芸能界から姿を消し、生き残った上白石萌音、上白石萌歌、浜辺美波が若手主演級女優としてブレイク。もうひとりの生存者である最年長(現在26歳)の山崎紘菜はモデル業もこなし、海外の作品に出演するなど活動の幅を広げている。

上白石姉妹、浜辺美波ブレイクの反動か、第8回のメンバーはいまだ温存状態が続く

 今のところ最後に行われたのは、2016年の第8回である。

 ここから、グランプリの福本莉子(当時15歳)、審査員特別賞の井上音生(当時12歳)、柿澤ゆりあ(当時13歳)、神谷天音(当時13歳)、鈴木陽菜(当時13歳)、決戦大会出場者の稲川美紅(当時13歳)、高橋菜加(当時10歳)、中田乃愛(当時13歳)らが東宝芸能入りした。

 だが、オーディションからすでに4年以上が経過した現在、このメンバーから誰もが知る若手人気女優が育ったとは、いまだいい難い状況だ。公式サイトに名前はあるが、活動実績が皆無に近い者もいる。東宝はあえて若い彼女たちを温存しているとみることもでき、これから本格的に売り出していく可能性も高い。果たして、そこから上白石姉妹、浜辺美波に続く者が現れるのか? 

(文=ミゾロギ・ダイスケ)

●ミゾロギ・ダイスケ
ライター・編集者・昭和文化研究家/映画・アイドルなど芸能全般、スポーツ、時事ネタ、事件などを守備範囲とする。今日の事象から、過去の関連した事象を遡り分析することが多い。著書に『未解決事件の昭和史』(双葉社)など。

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