ただし、それは再組み立て後の話であって、最初に組み立てたIKEAの家具が壊れやすいということではありません。また、あくまで再組み立てをするのが難しいというだけであって、絶対に再組み立てできないというわけでもありません」(岩崎氏)

 また、引っ越しにおけるIKEA家具のデメリットの一部は、メリットの裏返しでもあるという。

「IKEAの大型家具は組み立て式になっているので、組み上がった状態の家具が運び込めないような搬入経路が狭い部屋でも、IKEAの大型家具であれば置くことができるという利点があります。

 ただ、組み立てた後は当然ながらバラバラの状態よりも大きくなります。そのため、引っ越しなどで移動させるというときに、そのままでは部屋から持ち出せない、分解・再組み立てという工程を挟まなければ引っ越しができないという欠点に、初めて直面することになるわけです。

 購入するときはそういった点を理解して家具を選んでいると思うのですが、使い始めるとメリットのことはどうしても忘れていってしまいます。ですから、引っ越しのときのIKEA家具のデメリットについて意見を言っている方々も、それが原因でIKEAの家具を買わなくなるほど深刻な問題としては捉えていないのではないでしょうか」(岩崎氏)

IKEAの家具はその特徴を理解することが大事

 IKEAの家具は再組み立てが難しいものの、必ずしも引っ越しができないわけでもなければ、壊れやすいわけでもないことはわかった。しかしながら、再組み立てによって強度が落ちるリスクがあるのは、無視できないデメリットといっていいだろう。

 だが、そんなIKEA家具が抱える欠点に目をつけたビジネスもあるのだという。

「一般的な引っ越し業者に敬遠されていることを逆手に取り、現在ではIKEA家具の分解・再組み立てをサービス内容に含めるパックを用意している引っ越し業者や、それを専門としている施工業者も出てきていますね。

 また、自分で分解・再組み立てをするという場合でも、IKEAの店舗では無料でスペアパーツを配っているので、再組み立ての際にネジがダメになってしまっても、品番を調べてスペアを店でもらって付け直すことができます」(岩崎氏)

 IKEA家具の分解・再組み立てを行うサービスとしては、職人引越センターの「イケア引越しパック」や、株式会社FAworksの「カグッコシ!」が代表的な例として挙げられる。

 さらに岩崎氏は、IKEAの家具を使うにあたっては“組み立て式だから安い”ということを忘れないことが大事だと続ける。

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