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コスパ最強はローソン?コンビニ&スーパーのサラダチキン食べ比べ!セブンは糖質0g

文=清談社
コスパ最強はローソン?コンビニ&スーパーのサラダチキン食べ比べ!セブンは糖質0gの画像1
ローソンの店舗(「Wikipedia」より)

 今やダイエッターや筋トレ民の主食ともいえる「サラダチキン」。脂肪分が少なく、ヘルシーでタンパク質が豊富という理想的な食品で、コンビニやスーパーでも気軽に買い求めることができる。さまざまなメーカーから多くの種類が販売されているが、その歴史は意外に古い。

 サラダチキンを初めて商品化したのは、岩手県にある食品加工会社のアマタケだ。2001年に鶏胸肉の加工品を「サラダチキン」として販売を開始。当初は皮付きで販売していたが、2014年に皮を除いてカロリーを減らしたことでさらに人気が高まり、アスリートからも注目を集めるようになる。

 13年にはセブン-イレブンとプリマハムがオリジナルのサラダチキンを共同開発し、販売開始。次いで14年にローソンがプライベートブランド(PB)商品としてサラダチキンを販売すると、残るコンビニ各社やスーパーも続々と同様の商品を開発していった。

 富士経済の調査では、22年には300億円を超えるとされるサラダチキン市場。一見すると、各商品にあまり差がないように思えるが、よく見ると微妙な違いもある。そこで、今回はコンビニ各社のサラダチキンを食べ比べてみた(価格は税込み)。

セブン-イレブン「糖質0gのサラダチキン ハーブ(110g)」/213円

 コンビニの中でいち早くサラダチキンを店頭に並べたのが、出店数トップをひた走るセブンだ。現在、味やサイズ別に11種類をラインナップ。今回は、最もスタンダードといえるハーブ味110gを検証した。

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 鶏胸肉にハーブをまぶしてじっくりと蒸し上げられており、食べてみると肉質がやわらかく、鶏胸肉特有のパサつきは皆無だ。噛むごとにハーブのエキスが染み出てくるので、何も付けずにそのままで食べても満足感がある。

 ただし、そのやわらかさは、人によっては「水っぽい」と感じるかもしれない。チキンならではの歯ごたえや肉感を楽しみたい人には不向きだろう。ただ、糖質0gはダイエッターにはありがたいので、手軽にタンパク質を補給したいときは最適だ。

ローソン「サラダチキン ハーブ(115g)」/210円

 セブンに次いで、サラダチキンの販売を開始したローソン。重量は115gとコンビニ大手3社の中では5グラム差で一番重く、かつ値段も安い。この時点で十分にコスパがいいと言える。

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 食べると、セブンと同様にしっとりしていて、胸肉のパサつきはない。ただし、今回検証した中では最も薄味だった。ハーブの香りこそするものの、セブンやファミリーマートほどの塩気はない。

 それもそのはず、食塩は1.1gと表示されており、今回紹介する商品の中ではファミマと同率で最も低いのだ(セブン1.3g、ミニストップ1.8g、まいばすけっと1.9g)。推奨されている食塩摂取量は1日6g。塩分過多と言われる日本人にとって、ローソンのサラダチキンはありがたい存在だ。

 逆にいえば主張が強すぎない味付けなので、サラダと混ぜてドレッシングをかけるなど、他の料理と合わせる優秀な脇役としても活躍してくれそうだ。値段、味、大きさを含めて、コストパフォーマンスに優れたサラダチキンと言えよう。

ファミリーマート「3種のハーブ&スパイス 国産鶏サラダチキン (110g)」/258円

 コンビニ大手3社の中では最も値段が高い、ファミマサラダチキン。特徴的なのは、商品名でも大きくうたわれているハーブ&スパイスの風味だ。バジルやローズマリーなどの香りと黒胡椒のスパイスが食欲をそそり、食べてみると、ハーブの主張の中にほのかな酸味も感じられ、「サラダ」感がある。

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 一方、肉質はしっとり系のローソンやセブンに対し、水分少なめでパサつきが目立つ。この感触は本来の鶏胸肉に近い触感なので、噛みごたえや肉々しさを重視する人や、ほぐして他の料理と合わせるなどのアレンジをする場合はおすすめかもしれない。

 味については文句のつけようがないが、値段はコンビニの中で最も高いので、コスパがいいかと問われれば疑問は残る。

ミニストップ「サラダチキン ハーブ(115g)」/213円

 イオングループが展開するミニストップ。数万店を出店するセブン、ローソン、ファミマに比べると国内約2000店舗と劣るが、スイーツなどを中心に根強いファンを持つ。そんなミニストップでも、数種類のオリジナルサラダチキンが並べられている。

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 重量は115gでローソンと同じ。脂質や糖質は他社に比べて低いものの、塩分1.8gはトップクラスの数値だ。食してみると、ローズマリーなどのハーブの香りが心地よいものの、やはり少し塩気が効きすぎているように感じる。

 ただ、肉質はほどほどにやわらかく、歯ごたえもちょうどよい。ファミマよりはやわらかいが、セブンやローソンよりは肉感が残っている。パサつきも少なく、包丁で切っても他のコンビニと比べて身崩れがしなかったため、調理する場合も扱いやすいだろう。値段も良心的でバランスがいいので、さまざまな場面で使い勝手のいいサラダチキンといえる。

まいばすけっと「純輝鶏(国産)サラダチキン タンドリー (110g)」/267円

 コンビニではないが、最後にまいばすけっとのサラダチキンを紹介したい。まいばすけっとはイオングループが展開する小型スーパー。コンビニ感覚で訪れる人も多いので、比較検討する価値はあるだろう。

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 主に並んでいるのは、トップバリュのPB「グリーンアイ」のサラダチキン。グリーンアイは有機栽培やオーガニックなどに努め、トップバリュの中でもグレードが高めの商品群だ。このサラダチキンも、抗生物質や合成抗菌剤を一切使用しない飼料で育てた鶏を使用しているという。

 今回はタンドリー味を買ってみた。重量は110gとセブンやファミマと同じだが、値段は最も高い。肝心の味は思ったよりもカレー感がなく、ちゃんとタンドリーらしいスパイスが香る。しかし、味が染みているのは表面のみ。逆にいえば、中心部はチキン本来の味が感じられる。

 食感はこれまで紹介した中で最も固く、歯ごたえがあった。噛むほどに旨味は出るものの、やわらかいサラダチキンが主流の中では、少し食べづらいという印象を持たれるかもしれない。

 成分表示では食塩相当量が1.9gと比較的高いため、塩分を抑えたい人は注意が必要だ。ただ、鶏肉の歯ごたえと肉々しさがあり、食後の満足感も高いので、満腹感を得たい人には迷わずおすすめしたい。
(文=清談社)

清談社

清談社

せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。
株式会社清談社

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