『モコミ』『書けないッ』実力派脚本家が深夜ドラマでオリジナルを書く寂しすぎる理由の画像1
テレビ朝日本社(「Wikipedia」より)

 業界内では、ひそかに“テレビ朝日の土曜23時台”が「今冬ドラマの隠れた目玉」と言われていた。その理由は、23時30分からのドラマ枠『オシドラサタデー』が新設され、昨秋に23時~23時30分の30分ドラマ枠にリニューアルしていた『土曜ナイトドラマ』と合わせて、「土曜23時台に30分間のドラマ枠を2つ並べる」という異例のトライだからだ。

 基本的に民放は24~27時のいわゆる“ド深夜”以外、30分のドラマ枠がない。つまり、「30分のドラマ枠」というだけで珍しいのに、それを2本続けて放送するのは、かなりチャレンジングと言っていいだろう。

 また、土曜23時台には、NHKの『よるドラ』(23時30分~、今冬は『ここは今から倫理です。』を放送中)、東海テレビ・フジテレビ系の『オトナの土ドラ』(23時40分~、今冬は『その女、ジルバ』を放送中)があるだけに、テレビ朝日が2作をそろえたことで、毎週4作が放送される最大の激戦区となっている。

 そして、もう1つの注目ポイントは、『土曜ナイトドラマ』の『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』は橋部敦子、『オシドラサタデー』の『書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』は福田靖と、「業界きっての実力派脚本家がオリジナルを手がけている」こと。通常はゴールデン・プライム帯のドラマを担っている実力派脚本家が、なぜ土曜23時台という微妙な時間帯で、しかもオリジナルを手がけているのか。その背景には業界の厳しくも寂しい現状がある。

「深夜帯のオリジナル」は新鮮な仕事

 まずは改めて2人の脚本家を紹介しておきたい。

 橋部敦子の代表作は、『僕の生きる道』『僕と彼女と彼女の生きる道』『僕の歩く道』の“僕シリーズ”3部作(フジテレビ系)、朝ドラ『ファイト』(NHK)、『フリーター、家を買う。』(フジテレビ系)、『ゴーストライター』(フジテレビ系)、『僕らは奇跡でできている』(関西テレビ・フジテレビ系)らがあり、今冬は『知ってるワイフ』(フジテレビ系)も手がけている。

 これらの作品からわかるように橋部は「ヒューマン作の名手」と言われ、心温まる人間模様を描くことで視聴者の涙を誘ってきた。ヒロインの成長と家族の絆を描く今冬の『モコミ』も、そのライン上にある作品と言っていいだろう。

 注目すべきは、橋部がフジテレビを中心にNHK、TBSの作品を手がけてきて、テレビ朝日の連ドラは今回が初めてであること。しかも民放で深夜ドラマを手がけるのも初めてで、なおかつオリジナルなのだから、橋部にとっては新鮮な仕事となっているのではないか。

 一方、福田靖の代表作は、『HERO』(フジテレビ系)、『海猿 UMIZARU EVOLUTION』(フジテレビ系)、『ガリレオ』(フジテレビ系)、『CHANGE』(フジテレビ系)、『龍馬伝』(NHK)、『DOCTORS~最強の名医~』(テレビ朝日系)、『グッドパートナー 無敵の弁護士』(テレビ朝日系)、『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)、朝ドラ『まんぷく』(NHK)などがある。

『話しかけなくていい! 会話術』 「話がうまい人」になる必要はない。無言でも、ひと言でも、人に好かれるための画期的コミュニケーション術! amazon_associate_logo.jpg
『嵐の愛され力~幸せな人生をつかむ36のポイント~』 嵐に学ぶ人から好かれる、人を好きになれる人間力の磨き方。明日から使える36個の“○○力”。年齢・性別を問わずマスターできる。 amazon_associate_logo.jpg
RANKING
  • 連載
  • ビジネス
  • 総合