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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

紅茶、コロナ感染抑制との研究報告、5-ALAも…ピーマン・バナナ・レバーに多く含有

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士
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カテキンの効果

 さて、もうひとつお茶の話題。奈良県立医科大学の矢野寿一教授らの研究グループが、ペットボトル入りの緑茶や紅茶などの10商品を用意して「試験管内で新型コロナウイルスとお茶を混ぜ、経過時間ごとの感染力を持ったウイルス量を検査」したところ、「もっとも効果が高かったのは茶葉から淹れた紅茶で、感染力のあるウイルスは1分間で100分の1、30分間で1000分の1まで減少」したという。

 新型コロナウイルスの表面には、人体の細胞に侵入する際に使うトゲ(スパイク)がついており、茶のなかの「カテキン」がこのスパイクに付着して感染力を奪う、と推測されている。5-ALAやカテキンの新型コロナウイルス感染抑制に対する効果は、いずれも実験室内での研究結果で、今後、人体を使った臨床試験が待たれるが大いに期待してよいのではなかろうか。

 イギリスの産業革命以降、特に19~20世紀に全世界で猛威を振るった結核は、抗生物質のペニシリンの開発によって抑え込まれた。1928年、“Penicillium notatum”(青カビ)の培養液中に抗菌物質が存在することがイギリスのA.フレミング博士によって発見され、“Penicillin”(ペニシリン)と命名された。その後、1940年、E.B.Chain、H.W.Florey両博士らによってペニシリンが粉末状に分離され、動物や人の感染症への使用が始まり抗生物質療法時代の幕開けとなった。

 このように種々の“難病”の予防・治療法は、意外と身近なところで発見されるものなのである。

(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

紅茶、コロナ感染抑制との研究報告、5-ALAも…ピーマン・バナナ・レバーに多く含有の画像2

紅茶、コロナ感染抑制との研究報告、5-ALAも…ピーマン・バナナ・レバーに多く含有の画像3

●石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業後、血液内科を専攻。「白血球の働きと食物・運動の関係」について研究し、同大学大学院博士課程修了。スイスの自然療法病院B・ベンナー・クリニックや、モスクワの断食療法病院でガンをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。コーカサス地方(ジョージア共和国)の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。現在は東京で漢方薬処方をするクリニックを開く傍ら、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。著書はベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『「食べない」健康法-若さと健康の智恵』(PHP文庫)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、石原慎太郎氏との共著『老いを生きる自信』(PHP文庫)など、330冊以上にのぼる。著書は韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、タイなど世界各国で合計100冊以上翻訳出版されている。1995年~2008年まで、日本テレビ系「おもいッきりテレビ」へのレギュラー出演など、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍中。先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩の御殿医。

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