ニトリ、購入者から不満が多い商品5選…設置が難しい突っ張り棚、吸水性が劣悪なタオル

ニトリの店舗

 昨年12月25日時点で日本国内に563店舗展開しているニトリ。家具・インテリアメーカー大手ながら、生活雑貨や掃除・洗濯用品、衣服、家電とその商品ラインナップは多岐にわたる。

 ニトリの運営会社であるニトリホールディングスは、昨年12月29日にホームセンター業界大手の島忠へのTOB(株式公開買付け)が成立したと発表。昨年12月25日発表の2021年2月期第3四半期決算によれば、2020年2月21日~2020年11月20日の売上高は5401億4600万円と前年同期比12.2%も増加しており、ニトリの快進撃はまだまだ続きそうだ。

 そんなニトリで有名なのが、“お、ねだん以上”というキャッチコピー。実際に価格以上に優れたクオリティの商品が多く取り揃えられているのだが、一部にはその品質やコスパが利用者から問題視されるような商品も存在する。

「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」は今回、ニトリ商品をリサーチし、数ある商品から「この春、買ってはいけないニトリ商品」を5つセレクト。あくまで調査班の独断によって選んだアイテムではあるものの、ニトリでの買い物で損をしないための参考として役立ててもらえれば幸いだ。

シリコーンエコラップ/508円(税込、以下同)

 近年では資源の無駄遣いを減らすことを目的として、消耗品に代わって繰り返し使うことができるような便利アイテムがいろいろと登場している。「シリコーンエコラップ」はその名の通り、洗って繰り返し使用できるラップなのだが、クオリティに対して不満の声が上がっている。

 この商品は直径22cmの大型と、直径16cmの小型の2枚組で、耐熱温度が180度、耐冷温度が-130度なので、電子レンジでの調理が可能、瓶のフタ開けなどにも活用できて、付属シートを使えば収納も簡単とアピールポイントが多い。だが、肝心のラップとしての性能に問題があるのだ。

 器などにピタッと貼りつけられると商品説明では謳われているのだが、使用者からは吸着力が弱いという感想が多く寄せられている。購入して使ってみたところ、最初はそれほど吸着力が弱いとは感じなかったのだが、2回、3回と使うたびにみるみる吸着性能が落ちていくのを実感した。環境問題という観点からいえば、この商品は素晴らしいのだろうが、価格を考えると普通のラップを使用したほうが経済的にはお得かもしれない。

ポールスライド棚(P63-93)/599円

 新居へ引っ越して暮らし始めてみると、思っていた以上に収納場所が必要になった、という経験はないだろうか。部屋のデッドスペースを活用して収納場所をつくることができる「突っ張り棚」は非常に便利で、ニトリでもさまざまな種類が販売されているが、「ポールスライド棚(P63-93)」は少々注意が必要なアイテムだ。

 この棚は奥行約23.5cmのスリムサイズで、取り付け可能な幅は約63~93cm。全体耐荷重は約10kgのため小物を置くのに打ってつけで、工具を一切使用せずに取りつけられると、クオリティの高さやコスパの優秀さを評価する声は少なくない。

 その一方で設置の難易度、特にひとりで取り付けるという場合はかなり難しいという指摘も見受けられる。実際に設置に挑戦してみたが、調整パイプを引き出してネジで長さを固定する作業を、ひとりでは片手で長さをキープしながらネジを締めることになるため、うまく締めることができず、苦労することとなった。購入を検討する際は場所だけでなく、設置の難易度についても頭に入れておくべきだろう。

抗菌防臭加工 バスタオル(デイバリューWH 60×120)/799円

「抗菌防臭加工 バスタオル(デイバリューWH 60×120)」は2019年8月18日付当サイト記事『ニトリ、不評だらけの日用品5選!タオル、収納ボックス、調味料入れ…』でも一度紹介したアイテム。だが、新生活を迎えてタオル類を新しく買い揃えるという方も多い春の季節にこそ、今一度紹介しておきたい。

 抗菌防臭加工が施されているこのバスタオルは、素材に綿を100%使用し、ネットを使えば洗濯機でも洗えるなど、特徴を見ていくとなんの変哲もない商品に思える。しかし、使用者からは毛玉や毛羽落ちが非常に多いと悪評が立っている。

 実際に使用してみたところ、指摘されているような毛玉や毛羽落ちはそこまで多くは感じなかったが、吸水性が非常に劣悪で、体の水分を拭き取るのに苦労する羽目になった。バスタオルをニトリで購入するのであれば、別の商品を探したほうが賢明だろう。

羽根枕(高)(ヴィール2 HI)/999円

 夏には接触冷感の「Nクール」シリーズが、冬には吸湿発熱の「Nウォーム」シリーズが販売されるなど、寝具の商品ラインナップに力が入れられていることもニトリの特徴。だが、そんなニトリの寝具でも、「羽根枕(高)(ヴィール2 HI)」はオススメしづらい商品だ。

 枕の中身はフェザーが100%使用されていて、ふんわりとした柔らかさと吸・放湿性の優秀さが特徴とされている。使用者からは柔らかさを評価する意見もあるが、それ以上に柔らかすぎて、すぐにぺちゃんこになってしまうという声が大きいのである。

 購入して試しに使用してみたが、頭を置くと枕が高いタイプであるにもかかわらず寝床とほとんど変わらないほど平たくなってしまった。固めの枕や反発性が高い枕を使いたい方にはまったくもってオススメできないが、逆に平たい枕を愛用している方にはこれ以上ないほどに最適な商品かもしれない。

三角コーナー(メッシュDX028-1)/304円

 三角コーナーといえば、キッチンにおける必需品のひとつ。外食をする機会が減った分、自宅で料理をつくるときに出た生ゴミや、コンビニなどで購入した弁当などのゴミや食べ残しを捨てる回数が増え、三角コーナーを以前よりも使うようになったという方も多いのではないだろうか。

 汚れなどで劣化した三角コーナーを買い替える、あるいは新しく購入するといった場面で注意したいのが、この「三角コーナー(メッシュDX028-1)」。丈夫で錆びにくいステンレス鋼製で、幅23cm、奥行17cm、高さ10cmとサイズも充分なのだが、安定性の低さが購入者から酷評されている。

 実際に購入してみたところ、噂に違わず軽い衝撃で簡単に倒れてしまう。安定感が非常に悪く、使うたびに中身をシンクにぶちまけてしまいかねないのである。ニトリで三角コーナーを購入するのであれば、別の商品を買い求めるほうが無難だろう。

 基本的には品質やコスパに優れた商品が多いニトリだが、なかには今回紹介した商品のような要注意アイテムも並んでいる。安物買いの銭失いにならないよう気をつけてほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

※情報は2021年3月18日現在のものです。

A4studio

エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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