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SnowMan岩本照“暴力行為”の背景…過激化するヤラカシと“平成処女軍団”の悪行

文=田口るい
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ジャニーズタレントは長年“ヤラカシ”と呼ばれる悪質なファンに悩まされ続けている。なかには警察沙汰になったケースも珍しくないが…。写真は、東京都港区のジャニーズ事務所。

 3月5日、関ジャニ∞・横山裕の26歳の男性マネージャーにつきまとったとして、都内の28歳の会社員女性がストーカー規制法違反の疑いで警視庁綾瀬署に逮捕され、世間に衝撃が走った。女性は2019年8月にも、Hey! Say! JUMP・中島裕翔につきまとったことからストーカー規制法違反の疑いで警視庁赤坂署に現行犯逮捕されており、ジャニーズファンの間では“ヤラカシ”と呼ばれる悪質なファンとして知られた存在だったという。

 ジャニーズタレントは長年“ヤラカシ”に悩まされ続けている。なかには今回のように警察沙汰になったケースも珍しくないが、それでも新たな被害が続出しているのが現状だ。

「2008~2009年には、Hey! Say! JUMPのヤラカシ集団『平成処女軍団』が、メンバーにつきまとったりほかのファンに危害を加えたりなどしていました。そのため、2019年8月に中島裕翔のヤラカシ女性(前述の会社員女性)が逮捕されたと報じられた際には『平成処女軍団のメンバーでは?』と、古株ファンの間でささやかれていました。『平成処女軍団』が存在していたひと昔前は、ヤラカシとして活動できるかどうかは、ヤラカシ同士のネットワークがあってこそのものでしたが、SNSが発達した現在、検索すればジャニーズタレントの目撃談などがわんさか出てくるため、誰でも気軽にヤラカシになれる環境が整っているともいえるでしょう」(芸能ライター)

 ファンとはいえ、タレントに対して法に反する迷惑行為を働くなど許されることではない。ただ、ヤラカシの行動力には目を見張るものがある。

「Hey! Say! JUMP・岡本圭人は2018年からアメリカの演劇学校に留学し、昨年7月に卒業しましたが、『週刊女性』(主婦と生活社)2019年2月26日号によると、岡本ファンらしき日本人女性たちが演劇学校の前で騒いだり、座り込んだりしていたことがあり、岡本が学校側から『なんとかならないか』と注意されたといいます。

 また、元KAT-TUN・田中聖は、1月16日にYouTubeチャンネルに投稿した動画で、ジャニーズ時代にファンから駅で待ち伏せされたり、自宅までつきまとわれたり、自宅前で一晩中大騒ぎしていたファンにゴミやタバコの吸い殻をポイ捨てされたりというエピソードを告白。さらには、マンションの5階に住んでいた際、なんとベランダにファンが立っていたという驚愕の経験を語り話題となっていました。こうした“行動派”のヤラカシは、そのほとんどが10代女性だといいます。やはり若さと体力がなければ、ここまで大胆な行動はなかなかできないのでしょうし(苦笑)、なかには『未成年だから警察沙汰になっても大ごとにはならない』と考えている者もいるようです」(同)

Snow Man・岩本照はジャニーズJr.時代、怒りのあまり暴力を振るってしまったことも

 また、ヤラカシのほとんどは女性だが、なかには男性もいるという。

「SixTONES・森本慎太郎の兄で、かつてジャニーズ事務所に所属していた森本龍太郎は、Hey! Say! JUMPメンバーだった14歳の時、17歳の少年にストーカー行為を受けていました。森本はストーカー被害について警察に相談していたものの、解決することはなく、ファミリーレストランで件の17歳少年に直接会い、ストーカー行為をやめるよう伝えたそう。すると少年が『ナイフを持っている』などと言い始めたため、森本が店外に出て家族に連絡しようとしたところ少年が森本の携帯電話を奪ったことから、少年は窃盗の疑いで逮捕されました。森本は当時まだ14歳ながらストーカーと対峙していたわけで、当時、ジャニーズ事務所のマネジメント体制を批判する声も噴出しましたね」(同)

 過去には、関ジャニ∞・大倉忠義、Hey!Say!JUMP・八乙女光、Kis-My-Ft2・玉森裕太などがファンクラブ会員向けのブログで、ヤラカシの迷惑行為について言及している。しかし、それでも迷惑行為は止まない。

「2014年には『週刊文春』(文藝春秋)が、Snow Man・岩本照(当時はジャニーズJr.)が、駅のホームでファンの女性を暴行し、右眼窩底骨折という重症を負わせたと報じました。しかし、実はそのファンの女性は、以前から岩本にストーカー行為を繰り返していたヤラカシ。女性が岩本に暴力を振るわれて喜んでいる様子だったこともSNSから発覚し、ファンの間では岩本に同情する声も聞かれていました。

 こうした度重なる迷惑行為に我慢できず、ジャニーズタレントがヤラカシに対して直接注意をすることもあるようですが、彼女たちは『自分に話しかけてくれた』と好意的に受け止める歪んだ自意識を持っている者も多いため、かえって迷惑行為がエスカレートしてしまうことさえある。難しい問題ですね……」(同)

「愛するジャニーズタレントを誰よりも応援したい」。そんな思いがたとえ背景にあるにせよ、最低限のマナー、そして法を遵守することが大切だということを学んでほしいものである。

田口るい

田口るい

音楽誌の編集部勤務を経て、フリーランスとしてエンタメ系やカルチャー系の記事を執筆。

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