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皇位継承のあり方有識者会議メンバー・中江有里の正体…アイドル冬の時代が生んだ怪物

文=峯岸あゆみ
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中江有里が1992年に主演したドラマ『綺麗になりたい』(日本テレビ系)のコレクターズDVDジャケット(TCエンタテインメントより発売)

初主演作は世の中が飽きていた“犬の映画”…最悪の公開タイミングで不発に終わる

 歌手としては今ひとつだった中江有里だが、すぐに女優として大きなチャンスをつかむ。失語症の女性と犬の交流を描いた東宝創立60周年記念作品『奇跡の山 さよなら、名犬平治』の主演に抜擢されたのだ。

 しかし、1992年4月に公開されたこの映画は、企画として遅きに失した感があった。というのも、80年代後半の日本映画界は、犬、猫、馬、象、鹿、パンダ、ラッコ、ペンギンとさまざまな動物をモチーフとした映画を量産していたため、さすがに柳の下のドジョウもいなくなっていたのである。『ハチ公物語』(1987年、松竹富士)など特に犬の映画が多かったこともあり、後発中の後発だった『奇跡の山 さよなら、名犬平治』は、「東宝創立60周年記念作品」にしては残念な興行成績に終わる。そればかりか、現在に至るまで1度もDVD化されず、再評価される機会すら逸している。

 それでも、当時の中江が若手女優として期待されていたのは間違いなく、同年10月より次なる主演作、連続ドラマ『綺麗になりたい』(日本テレビ系)が用意される。しかし、この作品も特に話題作とはならなかった。

ポッキーCMで牧瀬里穂らと豪華共演…2作目の主演ドラマもヒット作とはならず

 若き日の中江の芸能活動でもっとも多くの人々の記憶に残っているのが、1993年から2年ほど出演した江崎グリコ「ポッキー」のCMではないだろうか? これは、「ポッキー四姉妹物語」というドラマ形式CMのシリーズで、長女=清水美砂、次女=牧瀬里穂、三女=中江、四女=今村雅美(第5回全日本国民的美少女コンテストグラプリ受賞者)の4名が出演していた。1995年には『四姉妹物語』のタイトルで、CMと同じキャストによる映画が公開されている。

 またポッキーCM出演中の1994年には、中江にとって2作目となる主演連続ドラマ『白の条件』(フジテレビ系)が放送されるが、こちらも視聴率は不振だった。

連続テレビ小説ヒロインだったが途中離脱…女優活動は助演、ゲスト出演が中心に

 なかなかヒット作に恵まれないものの、着実に演技経験を重ねた中江は、またもやビッグチャンスを得る。1995年後期のNHK連続テレビ小説『走らんか!』へのレギュラー出演である。これは、三国一夫という俳優が演じた男性が主人公の作品で、中江と菅野美穂がダブルヒロインとしてキャスティングされた。

 ところが、『走らんか!』も当たらなかった。平均視聴率は20.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、90年代中期のNHKの朝ドラ作品としてはワースト級に低迷する。

 しかも、脚本上、中江が演じた人物は海外に留学する設定だったため、実質、途中で番組から姿を消してしまい、菅野との出番に大きく差があった。 結局『走らんか!』以後の中江は、連続ドラマに主演することがなくなり、ゲスト出演、助演が女優業のメインに。それは、翌年の主演作『イグアナの娘』(テレビ朝日系)以降、徐々に主演級にランクアップを果たした菅野とは対照的ともいえた。

 しかし、中江はその一方で、違った方向への道を切り拓いていくのだった。

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