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都内でも楽天が本社を構える二子玉川駅周辺など、ごくごく一部だ。「5Gも使える」のは事実だが、電波を拾えたらラッキーくらいに思っておいたほうがいい。
「通話し放題」は条件付きとはいえ、十分お得
このプランのもう一つの目玉が「通話かけ放題」ということ。例えば、ドコモのahamoは「5分まで無料」であるが、かけ放題にするには1100円(税込)の追加料金が発生する。その点、楽天は追加料金なしで、かけ放題。
こんな破格のサービスは、「Rakuten Link」という専用アプリを使うことで実現している。これはLINE通話のように、ネット回線を通じて行う通話だ。
こう聞くと「じゃあ、今までのようにLINEを使って通話すればいい」と楽天モバイルには旨味がないように思える。しかし、Rakuten Linkの特徴は、通常の電話と同じように使えること。ネット回線経由ではあるが、電話番号を使って通話することができる。LINE通話の場合、「LINE Out」という固定電話と通話できるサービスもあるが、広告を見たり通話時間が限られるなど制限が多い。その点、Rakuten Linkは普段の電話の要領で使うことができる。
「0180」や「0570」から始まる番号へは別途料金がかかってしまうが、基本的な通話に関しては問題なく使える。「050」から始まる番号にも対応しているので、例えば「食べログ」の電話予約などでも問題なく使えるのだ。
というわけで、ここまでの内容を見ると、生活圏が楽天エリア内に含まれる人や、頻繁に長電話する人であれば、十分に恩恵を受けることができるだろう。格安SIMといわれるサービスを使っている人が楽天モバイルに乗り換えるのであれば、オトク感は増していく。
だが、気をつけないといけないのは、ドコモなど大手キャリアから乗り換えるとストレスを感じてしまうかもしれない。ネットワークの品質が気になる人などは、同じような価格帯のahamoなどをオススメする。
多少品質は劣っても「タダ」なのは相当デカい!
……と、このように説明すると「だったらやめておこう」と思う人もいるだろう。だが待ってほしい。このサービスは、今なら無料で提供されている。1年間と期間限定であるが、解約料などもかからない。とりあえず加入しておいて、無料期間の間に解約するのも一手だ。
「とりあえず入っておいても、使わないと意味がないのでは?」と思う人もいるだろう。また、品質が劣るなかで使うか微妙という人もいるはずだ。だが、このプランは、ドコモなどの大手キャリアを愛用している人には、“サブ”としてとりあえず持っておくのがいい。
特に、現在データ容量の無制限プランを使っていない人の場合、いわゆる「パケ死」になったときに楽天モバイルに切り替えるのもいい。ahamoやauの「povo」のデータ容量は20GB。また、自宅にWi-Fi環境がある場合、大手キャリアのデータ容量無制限プランを高い料金を払ってまで使う人は少ない。データ容量が限られるなかで、超えたときのサブとして使うのは悪くない。
また、楽天モバイルのこのプランは端末を購入しなくていい。プランだけ契約することが可能だ。さらに、『eSIM』にも対応しているため、物理的なチップを抜き差しする必要もない。最近は「デュアルSIM」という、1台のスマホに2つの回線を扱うことができる機能が普及している。対応機種は限られるが、iPhoneならiPhone XSやiPhone XR 以降の機種で対応。このデュアルSIMが便利なのは、設定から気軽にSIMを切り替えることができる点だ。デュアルSIMによって、楽天モバイルをサブとして使いやすくなっている。