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イベントはどうしても人数制限が必要になってしまいます。各施設様、各自治体様の判断になります。例えばある自治体さんはサクラの名所の駐車場を閉鎖する一方、現地の写真や動画をネット上にあげて広く発信するなどの努力をしています。『来てください 来てください』ではなく、東北の今をネットでお伝えいただいているという状況です。
また、実際に来られない方のために公式サイト上に東北DCナビなどを開設し、各観光地を紹介しています。今後のこともありますので、いろんな情報をこちらで発信しながら、来年とか、この後の誘客にもつなげていければと思っております」
そうしたDC事務局の説明に対する受け止めを、仙台市の旅行代理店社員に聞いたところ、次のように落胆した。
「DCでなくても、コロナ後の誘客につなげようと全国各地の観光地はネット上での発信に全力を傾注しています。DCの特設サイトを作っただけで競り勝つのは厳しいでしょうし、このままでは埋没は避けられないでしょうね。
5月は仙台青葉まつりもあり、『震災10年』というタイミングで実際に東北を訪れてみたいと思う人は多かったでしょう。間違いなく商機だったと思います。本当に残念です」
(文=編集部)