朝ドラ『おちょやん』シズとみつえの「岡福うどん」は道頓堀の有名店がモデルだった?の画像1
NHK連続テレビ小説『おちょやん』」より

 巡業を終えて道頓堀に帰ると、そこは空襲を受けて無残な町に変わっていた。富川福助(井上拓哉)と須賀廼家百久利(坂口涼太郎)の戦死報告、終戦宣言が続いた4月5日(月)~9日(金)のNHK連続テレビ小説『おちょやん』を振り返ろう。

鶴亀家庭劇が再出発、笑顔を取り戻すみつえ

 道頓堀に戻ると、天海千代(杉咲花)たちは教えられた遺体安置所に駆けつけた。そこには、富川菊(いしのようこ)と富川福松(岡嶋秀昭)の遺体を見つめる岡田シズ(篠原涼子)たちがいた。一度は疎開したが、菊が忘れてきた「福富」の暖簾を取りに行くと言い出し、福松と戻った際に空襲に遭ったのだ。

 シズは「福富」の暖簾も守っていくことを誓い、富川みつえ(東野絢香)は2人を守れなかったと泣き、千代はみつえを抱きしめながら泣いた。

 みつえと富川一福(歳内王太)が居候することになった天海家。5人で食卓を囲む中、松島寛治(前田旺志郎)が「慰問団に志願して満州に行く」と言い出した。天海一平(成田凌)は戦況を説いて引き止めたが、寛治の気持ちは固かった。

 出発の日、千代は、毎月仕送りすること、それができなくなったらすぐに帰ってくること、という条件をつけて寛治を送り出した。

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 焼け残った稽古場に行った千代は、ひとりで『手違い話』の練習をしてみた。やがて見物人が集まって騒ぎになり、警察官に不謹慎だと連行されかけるが、須賀廼家万太郎(板尾創路)が現れて難を逃れた。その後、万太郎の芝居に対する情熱に触れ、千代は少しだけ笑顔を取り戻した。

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 ある夜、空襲警報が鳴る中を帰ってきた千代。翌日、疲れてうたた寝する姿を見たみつえは「密会に違いない」と一平を焦らせた。しかし、実際は夜な夜な稽古場へ行き、猫を相手に芝居の練習をしていたのだ。それを知った一平は、あきれながらも安心して、何が楽しいのかと尋ねてみた。すると、千代は、芝居ができないことで役者じゃなくなる気がして怖いのだと弱音を吐いた。

 翌朝、千代たちが家に戻ると、福助の戦死の知らせが届いた。福助の死が信じられないみつえは一福の慰めも聞かずに泣きわめき、千代は何もできなかった。その後、座員の百久利も戦死した。

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 昭和20年8月、戦争が終わった。

 天海家をシズたちが訪問し、千代はみつえと一福をお茶に誘うが、みつえはふさぎ込んだままで、一福は縁側でうなだれるばかり。一福が「嘘つきや。お父ちゃんは勝つために命を懸けたんじゃないのか、こんなのは無駄死にや」とつぶやくと、千代は「福助はみつえと一福を守るために戦ったんだ」と慰めた。

 家の前でぼんやりしながら、『人形の家』のセリフを口にしてみた。千代が初めて見た、原点ともいえる作品だ。高城百合子(井川遥)が演じたヒロインのセリフに感情が乗り、大声でセリフを放つと、不思議と気持ちが晴れた。自宅から出てきた一平も、同じように大声でセリフを放つと「スッキリした」と言って出かけた。

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