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星野リゾート、なぜ高級ホテル「グランドハイアット福岡」の経営権を獲得したのか?

文=編集部
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 福岡地所の決算公告によると、20年5月期(単体)の売上高は前期比33%増の302億円、営業利益は36%増の56億円、純利益は9%減の27億円だった。決算期間中にアウトレットモールに国内最大級の屋内スポーツ・アスレチック施設をオープンしたことから大幅な増収となった。特別損失31億円があり純利益は減少した。それでも株主資本比率は31%と高い。

ホテル運営会社はコロナ禍で赤字

 福岡地所は子会社・関連会社を複数持っており、それぞれが決算公告を開示している。ホテル運営会社、エフ・ジェイホテルズ(福岡市)の業績が悪化した。グランドハイアット福岡をはじめ、全国に展開中の「ホテルフォルツァ」などを運営している。20年5月期の最終損益は13.8億円の赤字。新型コロナの影響でグランドハイアット福岡が20年4月、5月と休館したことが響いた。

 星野リゾートはエフ・ジェイホテルズが新たに設立する運営会社「グランドハイアット福岡」の経営権を取得する。エフ・ジェイホテルズは21年末に京都市内で米ハイアットグループの系列ホテルを新設する。ハイアットの関連会社とフランチャイズチェーン契約を結び、同グループのブランド「ハイアット プレイス」のホテルとして運営する。

 ホテルの名称は「ハイアット プレイス 京都」で客室数は239。同ホテルブランドの関西地区への出店は初めて。ビジネスと観光需要を取り込む。エフ・ジェイホテルズとハイアットは1993年に提携しており、これまで3棟のホテルを立ち上げた。共同で事業展開するのは96年開業の「グランドハイアット福岡」以来となる。ハイアットは複数のブランドを展開している。東京・西新宿の「パークハイアット東京」は小規模最高級のブランド。「グランドハイアット」は大型高級ホテル。「ハイアット プレイス」は宿泊特化型のホテルだ。

 今回の資産の組み換えで、「グランドハイアット福岡」を星野リゾートグループが、「ハイアット プレイス 京都」は福岡地所グループのエフ・ジェイホテルズが運営を担うことになる。

「キャナルシティ博多」の運営に星野リゾートの知見を借りることになったのはなぜなのか。福岡地所グループはコロナ禍でホテルのフロア以外の商業施設のリニューアルを検討していた。「ポートフォリオの中長期的な安定が得られるとして、以前より打診があった星野リゾートグループへの譲渡を決めた」と説明している。商業施設の比率を下げ、オフィスビルのウエートを上げることを狙ったということのようだ。

 福岡リート投資法人・投資証券を立ち上げた時のキャッチフレーズが「地域特化型リート」だった。金融マン出身の榎本氏のポートフォリオはコロナ禍でどのような進化を遂げるのであろうか。

(文=編集部)

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