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木村隆志「現代放送のミカタ」

松坂桃李、中村倫也、松田龍平…30代“おっとり系俳優”の快進撃が続く理由とは?

文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト
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松坂桃李 | アーティスト | TopCoat – 株式会社トップコート –」より

 とある番組収録現場で松坂桃李を見た女性スタッフたちが、「松坂さんみたいなおっとりした雰囲気の俳優さんはいいですよね」とうれしそうに話す声を聞いたことがある。松坂と言えば、昨年12月に戸田恵梨香との結婚を発表したばかりだが、撮影現場での評判がよく、男女を問わずとにかくモテるのだ。

 ただ、おっとりとした雰囲気のモテ俳優は松坂だけではない。中村倫也、松田龍平、高橋一生、林遣都、窪田正孝、柄本佑、山田裕貴……彼らには仕事のオファーが相次ぎ、撮影現場で愛され、視聴者からの人気を集めている。

 実際、今春も中村倫也が『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)、松坂桃李が『あのときキスしておけば』(テレビ朝日系)、松田龍平が『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ・フジテレビ系)に出演しているが、なぜ今、彼らのような“おっとり系俳優”がモテるのか。

演技とのギャップをつくり出す佇まい

 彼らを語る上で真っ先に挙げておかなければいけないのは、「演技派」と呼ばれるほどの演技力。ドラマや映画のイベント、バラエティや情報番組などの出演時は、おっとりとした雰囲気で癒やしを感じさせているが、演じ始めたとたん、それを忘れさせる熱さ、強さ、怖さ、悪さなどを見せつける。演技の振り幅や、普段とのギャップで人々の心をつかんでいるのだ。

 そのギャップは演じているときだけでなく、イベントやバラエティへの出演時にも感じさせている。彼らは終始おっとりとした佇まいながら、いざ自分がしゃべるタイミングになると、クスッと笑えるコメントを連発。たとえば、中村倫也は話術に長け、松坂桃李は自虐で、松田龍平はボソッとつぶやいて笑いを誘っている。つまり、彼らのような優れた俳優はトークのときですら、「自分の出番に強い」ということだろう。

 そして、もうひとつ重要なのは、女性層からの支持。現在のドラマシーンでは視聴率・クチコミの両面で女性層の支持を得ることが重要視されており、その点で彼らは他の俳優よりもアドバンテージがある。

 作品で演じているときは「かっこいい」のだが、バラエティなどでしゃべるときは「かわいい」。冒頭に挙げた“おっとり系俳優”たちの顔を思い出してほしい。いずれも母性をくすぐるような、はにかんだ笑顔のイメージが浮かばないだろうか。芸人ばりのトークやギャグを見せるバラエティ慣れした俳優が増える中、彼らのような控えめなスタンスの俳優が女性層の好感度が高いのは当然かもしれない。

「おっとりのフリ」をしている俳優も

 ただ彼らは演技派だけに、“おっとり系俳優”というイメージを演じている可能性もあるだろう。もともと俳優は決められたセリフを話すことが仕事のため、フリートークが苦手な人も多く、「おっとり系のフリをして乗り切ろう」とする人も少なくないのではないか。

 また、前述したように、演じる役柄とのギャップをつくるために、普段は“おっとり系俳優”になりきっている人もいるはずだ。さらに、世間の人々からの「“癒やしキャラ”であってほしい」という期待に応えようとしている人もいるだろう。

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