NEW
中村芳子「お金のことで苦労せず、人生を楽しむためのお金の基本」

「74歳まで年収120万円で働く+年利2%で資産運用」なら100歳で資産約3千万円

文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー
【この記事のキーワード】

, ,

 健康を保つ方法は、シンプルだ。健康的な食事、適度な運動、十分な休息。それから、過度なストレスがなく、楽しみがあること。家族や友人のいい人間関係。仕事にばかり時間やエネルギーを使わないで、こっちのために、十分な時間、エネルギー、お金をいま使おう。はい、お金も使ってください。健康であれば、長く楽しく働ける。

 早めに60代以降の働き方をイメージすることも大切。多くの会社で、定年は60歳から65歳に変わりつつあるが、今の会社で、本当に65歳まで働きたい? 今の仕事、今の職場が大好き、という人は、もちろんそのまま働き続ければいい。その上で、65歳で退職した後の働き方を考える。今の会社で再雇用してもらうか、関連職種でアルバイトを探すか。

「今の職場では、ずっとは働きたくない」という人もいるだろう。それなら65歳まで今のところにいて、退職してから別の仕事を探すより、早いうちに別の仕事、別の会社を探すのがいい。そうでないと、65歳で退職を迎える頃には、「もう働きたくない」「もう働けない」となってしまうかもしれない。希望の仕事を見つけるのも難しくなるだろう。針路変更は早いほうがうまくいく。

仕事はずっと続けるが、仕事以外の世界を広げる

 40代50代のシングル女性、男性の相談を受けていて気がついたのは、彼女ら彼らの多くが、仕事と結婚しているということだ。仕事と結婚していたら、人間を相手に恋愛したり、結婚したりは難しくなると思うが、どうだろう。多くのシングルは日々、職場と自宅を往復し、ときどきスポーツジムや趣味で息抜きをするくらい。仕事関係以外の友人がほとんどいない。自宅近くに友人がいない。

 こういう人たちが、退職したらどうなるだろう。退職を迎える頃には、親は亡くなっていることが多い。親しいきょうだいや親戚が近くに住んでいればいいが、そうでないと孤立してしまう。病気やケガで寝込んでも、誰も気づいてくれない。孤独死は60代でも起こりうる。

 そうならないために大切なのは、まず働き続けること。働いていたら人間関係は途切れない。

 次は、仕事以外の世界、人間関係をつくることだ。友人が病気になったら見舞いに行こう。悩み事の相談にのってあげよう。できることは助けてあげよう。同年の友人だけでなく、年上の友人、年下の友人をつくろう。自分が困ったときに「手伝って」と頼める。そんな人間関係を職場以外でつくる。

 人間関係は自然にできるものじゃない。親しくなりたいと思った人を、お茶や食事に誘ってみる。自宅に招いてみる。一緒に旅行に出かける。シングルだからこそ、家族以外、仕事以外の人間関係を、今のうちから積極的につくっておこう。

RANKING
  • 連載
  • ビジネス
  • 総合