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深田恭子が発症した「適応障害」、誰でも発症する可能性…芸能界特有の事情も遠因か

構成=編集部、協力=片田珠美/精神科医
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 あるいは、芸能界特有の事情が影響しているのかもしれません。“人気”という目に見えないあやふやなものをめぐってしのぎを削るのが芸能界ですが、テレビであれば視聴率、映画であれば観客動員数や興行収入、動画であれば再生回数という数字ではっきり示されるという残酷な面もあります。その重圧たるや、一般人には想像もつかないほどのものでしょうから、20数年間トップランナーとして走ってきて、その疲労が1度に出てきたとも考えられます。深田さんは、周囲の期待に応えようと頑張りすぎて、過剰適応になり、もうこれ以上頑張れないと心身が悲鳴をあげて適応障害になった可能性もあります。

 加えて、日本の芸能界特有の残酷な事情も影響しているのではないでしょうか。深田さんは38歳ですが、とてもおきれいでスタイルも抜群です。ただ、女優さんが40歳を過ぎると、演じる役柄が途端に限定され、母親役もしくは医師や弁護士などのバリバリのキャリアウーマン役しか回ってこないような印象を受けます。深田さんは、可愛くてふんわりしたイメージであり、どちらの役にも向いていないように見受けられるので、将来への不安が募ったとしても不思議ではありません。

ゆっくり休養することが必要

 適応障害の治療は、まず患者さんの話をじっくりと聴き、ストレス因子を特定することから始めます。何がストレス因子になっているのか、わかれば、それをできるだけ減らすように、環境を調整します。しかし、ストレス因子が職場にあっても、上司や人間関係の変化を期待するのは難しいことが少なくないので、そういう場合は「休業加療を要する」という旨の診断書を出して、ストレス因子から離れていただくようにします。

 ストレス因子から離れると、症状は改善することが多いです。ただ、不眠がつらい場合は睡眠導入剤、不安が強い場合は抗不安薬、抑うつ気分が強い場合は抗うつ薬を処方します。患者さんが希望されれば、カウンセリングや認知行動療法も実施します。早ければ1カ月、だいたい3~6カ月で回復することが多いですが、6カ月以上長引くこともあり、その場合は持続性適応障害と呼びます。

 とにかくストレス因子から離れて、ゆっくり休養することが必要です。一番悪いのは、「早く復帰しないと、芸能界での私の居場所がなくなる」と焦って、じっくり休養できないことです。完全に回復していないのに復帰して、またストレス因子にさらされると、再発しかねません。また、復帰に際してはストレス因子をできるだけ減らすように環境を調整することも必要でしょう。

 深田さんは今月中旬、映画の撮影直後に倒れて、搬送され点滴治療を受けたということですから、一時は深刻な病状だったと考えられます。今は、ゆっくり休んで、焦らないことが何よりも大切ですし、周囲のサポートも欠かせません。

(構成=編集部、協力=片田珠美/精神科医)

 

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