NEW

ジブリの凋落?最新作『アーヤと魔女』世界中で酷評…「低予算ユーチューブ動画」「ぶざま」

文=高月靖/ノンフィクションライター
【この記事のキーワード】, ,

『魔女の宅急便』やほかのジブリ作品との共通点も、複数のレビューで指摘されている。「Vox」2月3日付は「恐らく冴えないビジュアルを紛らわすために、なじみのあるジブリの特徴をコラージュしたように感じられなくもない」、また前述の「ARTnews」は「小さな黒猫を連れた元気のいい魔女は、『魔女の宅急便』を思い出させる。これはジブリの模倣作(パスティーシュ)といってもいい」と評した。「ARTnews」はさらに「もっとも苛立つのは、宮崎吾朗は(ジブリの)偉大な遺産の正しい相続者ではないことだ(略)」として、身内のネポティズム(縁故主義)まで批判の俎上に載せている。「忖度」がない海外メディアの批評は、あたかもジブリブランドの終焉を予告しているかのようだ。

国内メディアはどんな評価を下すか

「ロッテン・トマト」での評価は、歴代ジブリ作品のうち最下位の31/100。それまで43/100で最下位だったのは、同じく宮崎吾朗氏の初監督作品『ゲド戦記』(06年)だ。『ゲド戦記』はジブリ作品の興行成績ランクで第7位と健闘したが、海外レビューサイトでの評価は低い。18年に亡くなった原作者のアーシュラ・K・ル=グウィンも自身のウェブサイトで、「映画は多くの部分で一貫性がなかった」などと批評していた。『アーヤと魔女』の原作者ジョーンズは11年に亡くなったが、今回の映画を観たらどんな感想を持っただろうか。

 ただしネガティブなレビューが多かったのは事実だが、もちろん肯定的な意見がないわけではない。例えば「Los Angeles Times」(2月5日付)は、こんな具合だ。「背景の質感と精巧なプロダクションデザインは、ジブリの映画に典型的な複雑さを維持している」「ジブリのトップレベルには遥かに及ばないにしても、空想的な楽しさがないわけではない」。また香港の英字紙「South China Morning Post」(2月9日付)は、「宮崎吾朗の作品(略)は想像力あふれる父親の作品に比べ常に退屈であり、『アーヤと魔女』もその点で違いはない。だがしっかりした映画作りがなされており、子供とアニメファンは楽しめるだろう」とした。

 厳しい海外メディアの洗礼を浴びている宮崎吾朗氏の新作。日本アニメのトップブランドの将来を占うこの作品を、国内メディアがどのように評価するのか注目したい。

(文=高月靖/ノンフィクションライター)

●高月靖

ノンフィクションライター、イラストレーター。主著『キム・イル 大木金太郎伝説』『独島中毒』『韓国芸能界裏物語』『ワリカンにする日本人 オゴリが普通の韓国人』『徹底比較 日本vs.韓国』『南極1号伝説』『ロリコン』『韓国の「変」』など。

情報提供はこちら

ジブリの凋落?最新作『アーヤと魔女』世界中で酷評…「低予算ユーチューブ動画」「ぶざま」のページです。ビジネスジャーナルは、芸能・エンタメ、, , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

RANKING

23:30更新
  • エンタメ
  • ビジネス
  • 総合