小説をもとに楽曲を制作するという変わったコンセプトの音楽ユニット「YOASOBI」の大ヒット曲のミュージックビデオ(MV)が、YouTubeの規制対象となったことが話題になっている。

「これまでに2億2000万回を超える再生回数を誇る大ヒットとなったデビュー曲『夜に駆ける』は、小説投稿サイト『monogatary.com』に投稿された小説『タナトスの誘惑』(星野舞夜著)をもとにした楽曲です。ストリーミングでも3億回を超えて配信されており、昨年のNHK『紅白歌合戦』にも出場を果たしました。『タナトスの誘惑』は、死神に魅入られた若者が主人公で、“刺激的な表現を含む”として『monogatary.com』でも“R15(15歳以下は閲覧不可)”の指定を受けました。

 『夜に駆ける』は、その『タナトスの誘惑』を題材とした楽曲であるため、YouTubeから『一部の視聴者にとって攻撃的または不適切な内容を含んでいる』として規制を受けた模様です。確かに自殺・心中が楽曲の中心にあり、MVの映像も死を匂わせていますが、直接的に『死』や『自殺』を思わせる表現はないので、YouTubeの規制には多くの疑問の声があがっています」(芸能記者)

 YouTubeの規制を受けてYOASOBIの公式Twitterは5月30日、「『夜に駆ける』規制の件、ご心配をおかけして申し訳ありません。Googleさんともお話合いしているので、見守ってていただけたら幸いです」とのコメントを掲載。そして31日18時過ぎ、「無事解除いただきました」と発表。規制が解除され、警告文も掲載されなくなった。

「YouTubeから規制を受けた原因は公表されていませんが、おそらく複数の視聴者から“自殺を美化するように受け取れる曲は子供が視聴するのにふさわしくない”といった苦情が寄せられたためではないかとみられています。多数の苦情や批判が寄せられると、YouTubeを運営するGoogleは“望ましくない動画”と判断して、警告文を出すなどの対処をせざるを得ないからです。YOASOBIとの話し合いにより解除されたことからみて、あらためて“不適切な内容”は含んでいないとGoogleが判断したといえます」(同)

 Googleに“不適切な動画”と判断された場合、警告文が表示されて収益が無効となり、ケースによっては動画が削除、アカウント閉鎖となることもある。2億回再生されたにもかかわらず、収益が無効になったり、アカウント閉鎖となれば、ダメージは計り知れない。無事に解除されたことで、YOASOBIはほっと胸をなでおろしたに違いない。

(文=編集部)

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