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ただしクライマックスシリーズ、日本シリーズになると話は別で、ここではオリックスや中日が整備された投手陣の力を背景に勝ち上がってきたり、3位でシーズンを終えた西武、阪神が打撃戦を制して日本シリーズに進出してくるといった波乱が何度か見られた。また、日本シリーズがソフトバンク対巨人の組み合わせになっても、昨年や一昨年のような4勝0敗で終わることはまれで、シリーズ6、7戦目までもつれるケースが大半と、むしろ巨人が勝つケースのほうが多かったソフトバンク対巨人でソフトバンクが日本一になったのは5回中2回、巨人は3回。
10回という試行回数ではあるが、短期決戦に関しては現実以上に『パワプロ』のほうが夢のある結果になったといえるのではないだろうか。


選手成績にはバラつきあり、『パワプロ』独自の起用法が光る場面も?
レギュラーシーズンの順位に関しては筆者の予想よりも固定化されていた印象だったが、各球団に所属する選手の個人成績に関しては、10度行ったペナントレースの中で目に見える形で成績が浮き沈みしているケースが多かった。
特に2021年度版で追加されたルーキーや、開幕直後の活躍で1軍に定着した選手(オリックスの宮城投手など)はその傾向が顕著。たとえば阪神の佐藤輝選手は、最高に活躍した年だと打率は.210ながらホームランを29本放って新人王を獲得するが、悪い時は打率.170でスタメン落ち。楽天の早川投手であればシーズン途中でローテーションを外され中継ぎないし2軍行き、5勝前後で終わることもあれば、15勝6敗でチームの勝ち頭となるなど、かなり振れ幅が大きかった。
メジャー帰りの田中投手も、防御率は2~3点台半ばに収束するものの、勝ち星に関しては流動的。15勝前後を挙げて5から8つの貯金を作ってシーズンを終えることが大半ではあったが、9勝10敗、8勝9敗など、勝ち越せない場合もあった。

