では、菅首相続投でない場合は、誰なのか。もともと安倍氏は岸田氏を「ポスト安倍」と想定してきた。岸田氏は「ポスト菅」でも有力候補なのは間違いなく、岸田氏本人も安倍・麻生コンビに自身を推してもらうために半導体議連にも顔を出したのだろう。しかし、4月に行われた地元・広島での参議院再選挙の敗北もあり、下馬評では脱落気味だ。

「次の首相にふさわしい人」を聞く世論調査では、河野太郎行革担当相がトップの人気だが、立候補するためには、所属する麻生派の賛成がなければ、推薦人の20人すら集まるのかどうかわからない。最大派閥の細田派は西村康稔経済再生相、下村博文政調会長、萩生田光一文科相、稲田朋美元防衛相が競い合っているものの、決め手に欠ける。

「そこで、躍り出てくるのが安倍氏です。世論調査では、1位河野氏、2位石破茂元幹事長、3位小泉進次郎環境相の次の4位が安倍氏。石破氏は野党支持者や無党派からは人気が高くても自民党員には人気がない。進次郎氏はまだ総裁選出馬には早い。今度の総裁選は、解散総選挙の前に行われるなら『誰ならば選挙の顔』になれるかがポイント。そうなると、いまだ党員人気の高い安倍氏の再々登板の可能性が浮上してくる。それなら麻生氏もキングメーカーで居続けられるので納得するでしょうし」(前出の自民党中堅議員)

 前首相の“まさかの再々登板”は、現実のものとなるのだろうか。

(文=編集部)

情報提供はこちら
RANKING
  • ジャーナリズム
  • ビジネス
  • 総合