大島麻衣「勝負かけていかないと進まないですよ」

 第2位も元AKB48のメンバーがマドンナを務めた回だ。第6弾の大島麻衣である。この回は、奈良県の東大寺から岐阜県の飛騨高山を目指して旅がスタートしたのだが、3日目の岐阜県岐阜市で大きな決断を迫られる。ここから先、関方面を目指すか、美濃方面を目指すかという二者択一になった際、どちらを選択してもこの先のルートがつながるという確信が持てず決断できないでいた田中に対し、彼女は半ばキレ気味にこう詰め寄った。

「決め手がないと乗らないんですか?」

「勝負かけていかないと進まないですよ」

 それだけではない。さらに続けてこう提案したのだ。

「(関方面の)医療大学の病院に行ったらいいんじゃないですか? コミュニティバス絶対通っていますよ」

 迷う田中の背中を押す言葉であった。結局、羽田も賛同し、一行は関方面を目指したのだが、これが功を奏して結果的にゴール成功となったのである。彼女の勝ち気でスパッとした性格が吉と出た名場面であった。

村井美樹「私の人生を変えてしまいました」

 第1位は、『バス旅Z』の熱心な視聴者なら納得の場面である。岐阜県の岐阜城から鳥取県の鳥取砂丘を目指した第4弾からだ。この回のマドンナは現在、同局で不定期に放送されている“ローカルバス対ローカル鉄道”の乗り継ぎ対決旅で、鉄道チームを率いている村井美樹だった。

 その場面は3日目の夜、京都府・園部駅でのことだった。途中、約7キロの歩きを挟んだほか、朝から行動しっ放しだったため3人は疲労困憊。そんな状況で早く宿を探して休みたい田中・村井と、少しでも先に進みたい羽田の間で対立が勃発してしまう。

 そしてここで羽田の“超正論”にして名言が飛び出す。

「バスがいっぱいあるのにステイする論理は弱い」

 羽田に気圧された2人は、しぶしぶ次の桧山行きに乗るのだが、宿も見つかり、晩御飯でもお寿司が食べられた。さらに翌朝、園部駅よりも早く桧山から福知山方面に向かうバスがあったので、羽田の判断が大正解となったのである。

 後日、このときのことを振り返り、村井は「羽田さんのあのひとことが私の人生を変えてしまいました」と語っている。鉄道チーム率いる“鬼軍曹”が誕生した瞬間でもあった。

 以上、独断と偏見で5つの名場面を選んでみた。果たして最新作となる第16弾でもいくつの名場面が待っているのだろうか。

(文=上杉純也/フリーライター)

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