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老後はどこで過ごす?介護施設はいくらかかる?自分に合った「終の棲家」の選び方

文=藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会

(1)「特別養護老人ホーム」 公的な施設なので費用が安い。入居金も不要。個室でも月々の費用は15万円位。ただし、「要介護3」以上でないと入居できない。
(2)「介護老人保健施設(老健)」 公的な施設なので入居金は不要。月9~15万円。65歳以上で「要介護1」以上であること。医療ケアやリハビリを受けられる。
(3)「介護療養型医療施設」 公的な施設で、入居金は不要。月9~17万円。65歳以上で「要介護1」以上であること。回復期の寝たきり患者に対する医療ケアやリハビリを提供。
(4)「介護医療院」 廃止予定の介護療養型医療施設の入居者の転居先として2018年4月に創設。公的な施設なので入居金は不要。月7.6~13万円。
(5)「ケアハウス(介護型)」 公的な施設で入居金は数十万~数百万円。所得に応じて月々の費用が決まるが、おおよそ6~20万円。65歳以上で要介護1~2の人。
(6)「介護付き有料老人ホーム」 民間の施設なので入居金(都内の多くの施設は数千万円)が必要。サービス等は施設ごとに差があり、食事の質、部屋の広さ、共用設備も千差万別。月々の費用は30万円くらいかかるところが多い。
(7)「グループホーム(認知症の人用)」 民間の施設で認知症の人を受け入れる。費用は施設ごとに異なり、ばらつきがある。

費用はいくらぐらい用意すればよいのか

 上記のように、費用は公的施設と民間施設ではかなり差がある。

 公的施設では通常、数千万円かかる入居一時金がほとんど不要。月々の費用は15万円程度。ほとんどの人は年金の範囲内で入居できると思われる。しかし、入居希望者が多いため、実際に入居するのは難しい。多くの人は公的施設に入居できないので、民間施設に入居することになる。

 民間施設は費用がかかるので、数千万円の貯蓄がある人はよいが、ない人は家を売って資金を用意したり、家を担保にリバースモーゲージを利用して資金を用意することが考えられる。数百万円台で入れる施設もある。

一番重要なことは見学して実情を知り、自分に合うかどうかを確かめること

 入居を考えている施設が自分に合うかどうかを見極めることが重要で、見極めないと、ずっと暮らしていけるかどうかわからない。また、病院との連携、施設の経営状況も把握しておかないと心配だ。退職後の時間がたくさんあり、動ける時に情報を集め、自分に合いそうな施設をたくさん見学し、食事も試食し、できたら入居者と話してみて、自分に合うかどうかを確かめることが重要だ。
(文=藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会)

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