消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
ドライブフィールに関しても、ある種の感覚が失われるのは、その分別の機能や性能が大きく進化していることを示しているのであって、これもまた販売の障害にはならないはずだ。正直に書かれた文章にはそういう包容力がある。
逆に、話題になっているにもかかわらず、そのことに一切触れていない他の3人の記事には不自然さを感じてしまう。向上した性能のことだけで必死に誌面を埋めようとしているのが透けて見えるのだ。
先日、普通の主婦が自費で始めた白物家電の性能比較ブログが、その公平で厳しいテスト内容ゆえ評判になり、ついにはメーカー自身からテストの依頼が来るようになったという話をテレビで観た。番組内の街頭インタビューでは、若者ですらウェブなどで見かける提灯記事を疑問視し、こうした素人の率直なリポートのほうが信じられると答えていた。
当たり前だけど、ユーザーも読者もお手盛り記事をそのまま信じるほどバカじゃないのである。それより、厳しくともフェアな記事のほうが信頼され、最終的には評価される。それは同時に商品開発にもいい影響を与え、好循環が生まれる。雑誌を含め、多くの自動車メディアはなぜかそこに気づかない。
そうそう、件のBMWの巨大グリルについてだけど、僕もあまり賛成はできない。大き過ぎてバランスが悪いこともあるけれど、それよりも、フロントフェイスばかりで個性を出そうという発想がカーデザインとして疑問だからである。
(文=すぎもと たかよし/サラリーマン自動車ライター)
Business news pick up
RANKING
17:30更新関連記事
2023.11.30 16:12
2023.11.29 18:30
2023.11.29 13:42
2023.11.28 18:30