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脱税容疑のインパクトは強く、世間の目は厳しいものだった。
「国税によって、まるで悪人にされてしまいました。税金をしっかり払っても世間の皆さんが僕を見る目は厳しく、当時は僕の言い分を聞いてもらうことはできませんでした。じゃあ、どうやって僕の話を聞いてもらおうかと考えて始めたのが、炎上商法みたいなことで注目を集めることでした。最初はTwitterで炎上覚悟の投稿を続けました」
当時、Twitterのフォロワーは3万人だったが、炎上を繰り返し、100万人を超えた。炎上すれば誹謗中傷も多いSNSだが、三崎氏はまったく傷つくことはなかった。
「現在、誹謗中傷は少なくなりましたが、当時はかなり多くありました。だけど、海外へ行こうと思っていたので、どうでもいいという気持ちでした。最後にやりきってから海外へ行くつもりでしたが、どんどんフォロワーが増えていき、誹謗中傷よりも『がんばって!』という応援の声が増えていったんです」
応援してくれる声が増えていくに従い、三崎氏の気持ちは変わっていった。
「僕を信頼し、応援してくれる人がいるなら、もう少し日本でがんばってみようかなと思ったのが2019年の末でした。しかし、一方で仕事をする上で脱税のことをネタにする人もいるんですね。このままでは根本的に変わらない、もっと発信力を持とうと、2020年の1月にYouTubeを始めました」
本当の意味での事件の終わり
三崎氏のYouTubeチャンネルは、これまでのテレビ出演やメディア報道では知ることができなかった「真っ直ぐさ」「人柄の良さ」が垣間見え、多くの視聴者から「面白い」「好感が持てる」とのコメントが寄せられた。
「これまでさまざまな企画を行い、ぼったくりバーへ行ったり、オタクに変装してキャバクラへ行ったりという、面白おかしい動画も上げてきました。しかし、そういった動画は僕じゃなくてもいいと思っています。いろいろな動画をつくり、ようやく僕が発信するべきはビジネスについての僕の経験だと確信するに至りました」
実は、つい先日、三崎氏にとって大きな転機を迎えたという。