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セミはナッツのような味?昆虫料理研究家に聞く“初心者におすすめの昆虫食”と注意点

文=清談社
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「コオロギは他の昆虫に比べて、圧倒的に養殖に向いているのです。雑食なので飼料に困らず、年に何回も収穫することができ、外の皮がやわらかいので加工もしやすい。また、かねてより爬虫類などのペットの餌として使われており、飼育のノウハウが確立しているのも、養殖のしやすさにつながっています。いずれの種類も皮ごと食べることができるので、素揚げにしてサクサクの食感を楽しんだり、ピザのトッピングにするなど、何通りもの味わい方ができますよ」(同)

初心者でも食べやすい昆虫は?

 国内で養殖が進んでいるコオロギを例外として、ほとんどの食用虫は輸入品であるため、業者を通して購入すると少なからぬコストがかかる。費用をかけずに昆虫食を楽しむためには、身近な虫を捕まえて調理するのが手っ取り早い。初心者でも食べやすい、おすすめの昆虫を内山氏に教えてもらった。

「夏場にかけて大量発生するセミは幼虫と成虫で味わいが異なり、簡単に捕れるのでおすすめです。セミの幼虫は日が暮れると地面から這い出て木によじ登り、葉の裏側で羽化の準備をするという習性を持っているため、木を登っているところを捕らえるといいでしょう。お湯でゆでてチリソースと和える『セミチリ』にしても良し、燻製にして肉厚でジューシーな口当たりを堪能しても良し。ナッツのようなクリーミーな味が特徴です」(同)

 内山氏によると、セミの成虫は殻が固いため、揚げて食べるのがベター。スナック菓子のような食感と、エビのような香りが堪能できるという。また、捕獲したセミは通気性の良い洗濯ネットに入れるのがおすすめだ。イキの良い状態を保てる上、そのまま湯を張った鍋に入れることができるため、逃げ出すのを防げるという。

 では、昆虫を捕まえて食べる上で気をつけるべきポイントは何だろうか。

「昆虫は十分に加熱し、調理前によく手を洗ってください。また、エビやカニなどの甲殻類アレルギー体質の人は注意した方がいいでしょう。原因物質とされるトロポミオシンが昆虫にも含まれているためです。コオロギのような雑食性の昆虫は、個体によっては腐った動物の死骸を食べている可能性があるので、捕らえて食べるまでに数日空けて、糞抜きすることをおすすめします。また、ツチハンミョウ科の昆虫はカンタリージンという非常に強い毒を持っており、これは加熱しても分解しないため、間違っても口にしないようにしてください。いずれにせよ、食する前に昆虫の特性や種類をしっかり認識することが大切です」(同)

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