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セブンやモスバーガーも参入の「大豆ミート」は“第4の肉”になるか?栄養豊富な便利食材

文=真島加代/清談社
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 大衆向けという意味では、より食べやすさを意識した商品も登場している。セブン&アイ・ホールディングスのプライベートブランド「セブンプレミアム」では、20年末に大豆ミートと牛ばら肉を合わせた「大豆ミートと牛肉のハンバーグ」を発売。大豆ミートだけでなく、牛肉の肉汁も楽しめる味になっている。

「大豆ミートには独特な風味があるので、実際のお肉を合わせると、より親しみやすい味になりますよね。全員が環境への配慮や健康目的で買うわけではないので、食事のバリエーションとして大豆ミートを購入する人にとっては、手に取りやすい商品になっています」(小倉さん)

 活況を迎えつつある大豆ミート市場だが、小倉さんは「日本で“第4の肉”として定着するかどうかは未知数」と話す。

「海外では宗教上の理由で肉が食べられない人でも大豆ミートが食べられたり、肉食中心の国では健康志向の人に響いたり、と大きなインパクトがあります。しかし、日本人にとって大豆食品は豆腐や納豆、油揚げなど、長年さまざまなバリエーションで食べてきた食材です。今は目新しさから大豆ミートを手に取る人もいますが、見慣れたときにどうなるのかは現状では見極めにくいですね」(小倉さん)

 昔から大豆食品が身近な日本とそうでない国とでは、状況が異なるようだ。

世界的な食糧難に陥るという試算も

 諸外国と日本の環境に対する意識の差も、大豆ミートの定着に影響しているという。

「個人的な印象ですが、海外に比べると、日本は環境問題に対する意識が高いとは言いがたい国です。そのため、ブームが落ち着いた頃には『やっぱり普通の肉がいい』『豆腐でもいいか』というように、元の食生活に戻るかもしれません。今後は食事の選択肢のひとつとしてじわじわ浸透する可能性も考えられますが、海外のような一大ブームになるとは考えにくいです」(小倉さん)

 その一方で、さらに将来を見据えたときに大豆ミートは無視できない存在になる、と小倉さん。

「遠くない将来、世界的な食糧難に陥るという試算が出ています。現代の私たちは肉と大豆ミートの食べたいほうを選ぶことができていますが、このまま何の対策も講じなければ、大豆ミートしか食べられない未来が来るかもしれません。食事を自由に選べる今のうちに、一人ひとりが食生活を見直す必要がありますね」(小倉さん)

 現代の私たちが大豆ミートを食の選択肢に入れるだけで、未来の食肉文化が救われるかもしれない。スーパーやファストフード店で大豆ミートを見かけた際は、ぜひ実食してみてほしい。

(文=真島加代/清談社)

●食の総合コンサルタント 小倉朋子 http://totalfood.jp/
株式会社トータルフード代表取締役。亜細亜大学・東京成徳大学講師、食輝塾主宰。24時間食一色の生粋の食の探求家。メニュー開発、マナー、トレンド、箸文化やダイエット、食育などあらゆる分野の食に精通、提案をしている。

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