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高橋暁子「ITなんかに負けない」

TikTok、実は過去1年でDL数が急増していた…ユーザー年齢層、じわり上昇のワケ

文=高橋暁子/ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授
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 コロナ禍で出会いが減ったなかで、Pairsなどのマッチングアプリの需要は増加した。大学生以上の20代、30代などに特に人気となり、利用が一般化しているのだ。新型コロナの感染拡大を受け、20年4月にはビデオ通話でデートができる機能が追加されており、オンラインデートなどの利用も進んだようだ。

 Discordは日本で9位、米国でも7位に入った。2020年初に人気となったClubhouseと同様、音声でコミュニケーションできるアプリだ。もともとゲームと相性が良いと人気だったが、こちらもコロナ禍で外出しづらい中で音声コミュニケーションできるアプリとして人気が出たと考えられる。

「ショート動画アプリ」動向に要注目

 なお、ネット規制で多くの海外製アプリが利用できない中国では、Douyin(中国版TikTok)他、WeChat、QQ、WeShow、RED(中国版Instagram)、Weibo(中国版Twitter)などの国産アプリがランキング上位を占めている。

 また米国では、規制対象となっていたTikTokが昨年の2位から1位に。続いてFacebook Messenger、Facebook、Instagram、Snapchat、WhatsApp、Discord、Pinterest、Twitter、Google Duoとなっている。Google Duoはビデオ通話アプリであり、ここでもコミュニケーションアプリが入っている。

 なお、アップアニーいわく、「米国や英国でTikTokの合計視聴時間がYouTubeより長くなっており、引き続きショート動画に要注目」という。

 筆者が数年前に学生にインタビューした時点では、TikTok人気はローティーンを中心としたものだった。しかしコロナ禍でユーザーの年齢層が上がってきている。日本ではまだまだInstagramの人気が強いが、コロナ禍でリアルタイムコミュニケーションアプリが人気となる傾向は見逃せないだろう。

 2021年のキーワードはショート動画アプリ、そしてリアルタイムコミュニケーションと言えるだろう。コロナ禍が続く中、この傾向ももうしばらく続くかもしれない。世界、日本の動向に要注目だ。

(文=高橋暁子/ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授)

●高橋暁子/ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授

書籍、雑誌、Webメディアなどの記 事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。 SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などが専門。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎) など著作多数。NHK『あさイチ』『クローズアップ現代+』などメディア出演多数。令和 三年度教育出版中学国語教科書にコラム掲載中。

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