【速報】五代目山健組が山口組に復帰! 中田組長が幹部登用との噂も…ヤクザ社会に衝撃走る

六代目山口組に復帰した、五代目山健組の中田浩司組長

 山口組分裂問題が大きな節目を迎えた。昨年夏に神戸山口組から離脱後、独立路線の運営を続けていた五代目山健組(中田浩司組長)が、六代目山口組に復帰を果たしたというのだ。

 「業界関係者のみならず、当局サイドも数日前から、この復帰説は囁かれており、ほぼ確定的だといわれていました。そして、すでに弁護士を通して、収監中の中田組長の意思が五代目山健組執行部に伝えられたとも噂されていました。それが、ついに現実になったということです」(ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト)

 山健組とは、言うまでもなく巨大な勢力を誇る伝統ある組織で、神戸山口組時代には、創設時から組織の中枢を担い続けてきた。言うならば、山健組が六代目山口組を離脱したからこそ、神戸山口組の創設は実現し、今日まで山口組分裂問題が継続してきたのである。

 だが、その時(2015年当時)の山健組は四代目体制で、組長は神戸山口組の組井上邦雄組長だった。それが、2018年に現在の五代目体制となり、トップには中田浩司組長が就いている。

 井上組長は、六代目山口組を離脱した際に絶縁処分を受けているが、中田組長は当時、直参でなかったことから、六代目山口組から処分を受けていない。したがって理屈上は、四代目体制では六代目山口組へと復帰できなくとも、五代目体制なら復帰することが可能な状況だったのだ。

 「いよいよこれで、分裂問題が解消されていくのではないか。神戸山口組の中には、五代目山健組が離脱した際にも、神戸への残留を決めた山健組勢力も存在している。だが、いまだ組長は空席のままだ。当時、言われていたのは、そんな彼らも中田組長の社会復帰を待っているのではないかというもの。今回、その中田組長が六代目山口組に戻ったことは、同勢力の動向に影響を及ぼすのではないか。いや、神戸山口組内の多くの勢力も、今回の件は無視できないだろう」(業界関係者)

 五代目山健組が六代目山口組へと復帰したことで、先代である神戸山口組組長の井上組長とも敵味方の関係になったのだ。

 さらに、中田組長が六代目山口組の幹部になったとの噂も業界に駆け巡っている。中田組長を幹部のポストで迎え入れるという一面を見ても、五代目山健組がどれだけの有力組織であるか、見てとることができるだろう。

 こうなると、勢力的にも神戸山口組が巻き返しを見せる可能性は低いと言わざるを得ない。山口組分裂問題は、いよいよ最終局面を迎えたようだ。

山口組問題特別取材班

ヤクザ業界をフィールドとする作家、ライターおよび編集者による取材チーム。2015年の山口組分裂騒動以降、同問題の長期的に取材してきた。共著に『相剋 山口組分裂・激動の365日』(サイゾー)がある。

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