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プロ野球、優勝争いのカギを握る「3人の石川投手」とは?ソフトバンクは最大の誤算に

文=広中克生/ライター
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福岡ソフトバンクホークスの石川柊太投手(「Wikipedia」より)

 シーズン終盤を迎えたプロ野球。9月16日終了時点で、セ・リーグもパ・リーグも上位3チームが混戦状態である。そんな中、好不調を繰り返すなど、目が離せない3人の「石川投手」がチーム状態のカギを握っている。しかも、この3人の成績の浮き沈みは非常に酷似しているのだ。

優勝争いを繰り広げる「2人の石川」

 セ・リーグ2位の東京ヤクルトスワローズ。近年は打線の爆発力に依存するテールエンド(最下位)候補の筆頭だったが、好調要因のひとつに、最年長にして最軽量のサウスポー・石川雅規の奮闘がある。

 167センチ、73キロの小柄なエースは今季41歳。通算176勝(174敗)は「200勝に最も近い男」だ。9月14日現在、登板10試合で3勝3敗だが防御率2.30。先発陣でダントツの安定感を誇る。7月以降は先発5試合すべてで自責点1以下ながら、打線の見殺しで勝ち星から遠ざかっている。

 プロ野球選手とは思えぬ小さな体で1軍マウンドに立つこと20年目。大学出身投手の20年連続勝利はNPB記録でもある。大きな故障もなくエースとして奮闘する姿は、プロアマはもちろん、多くの野球人の刺激になっている。

 ヤクルト投手陣に規定投球回数到達者は皆無。逆転優勝を果たすために、石川は必要不可欠な存在である。投手人生で最大のピンチに陥ったのは2017年。4勝14敗で防御率5.11はプロ人生でワーストの成績となり、チームもダントツの最下位に沈んだ。

 この年、パ・リーグ最下位に沈んだ千葉ロッテマリーンズの最大の戦犯が、3勝11敗で防御率5.09の石川歩だ。前年に14勝5敗を挙げ、防御率2.16で最優秀防御率のタイトルを獲ったが、翌17年は3勝11敗と8つの借金を抱えてしまった。

 このシーズンは2人とも大きな負け越しを背負ったが、翌年はヤクルト石川が7勝6敗、ロッテ石川も9勝8敗と勝ち越した。そう、2人の成績はとても似通っているのだ。

 今季のロッテ石川は2勝2敗(9月14日現在)。6月に肘のクリーニング手術を受け、今季中の復帰は難しいとみられていたが、9月9日に首位攻防のオリックス・バファローズ戦に登板。6回を被安打7、失点2で試合をつくった(結果は引き分け)。

 ヤクルトと同じく、規定投球回数到達者がいないロッテの投手陣。チームの最多勝は8回専任=オール救援勝利で8勝0敗(20ホールド)の佐々木千隼である。ロッテのペナント制覇は、石川の成績次第となるかもしれない。

最多勝から不振に陥った「3人目の石川」

 3人目の石川投手は、福岡ソフトバンクホークスの石川柊太である。

 4年連続日本一のチームは今季、9月16日時点で4位と、誰もが予想だにせぬ結果を招いている。鉄板とも盤石とも表現されるリリーフ陣の離脱があったものの、次々と新戦力が現れる層の厚さは球史でも類を見ないが、最大の誤算は千賀滉大と並ぶエース・石川の変調である。

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