
あのお笑いタレントと所属事務所の間で“不穏な空気”が漂っているようだ――。
監督・脚本を手掛けた絵本『えんとつ町のプペル』(16年)が累計発行部数55万部を記録する大ベストセラーとなり、主宰するオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」は会員数7万人を誇る西野亮廣(キングコング)。その相方である梶原雄太が、19日にキングコングのYouTubeチャンネル上に投稿された『【大事件】梶原も吉本興業を退所するかもしれません』というタイトルの動画内で、以下のように発言したことから物議を醸している。
「俺、ものすごい(所属する)吉本(興業)に怒ってるんです」
「(吉本本社で犬の撮影をしたいと申し入れしたが)『ワンちゃんはNGなんです』って言われてさ、調べたら(千原)ジュニアさんの動画で普通に犬と撮影していて。もう1回確認したら、OKが出て、そこで若干の不信感があったのよ」
「今度はルミネtheよしもとの楽屋で撮影したいな、と。西野が(吉本を)退所したから、ルミネに出る機会がなくなってね。1、2年ぶりのルミネで、面白いかなと思って。それを会社に言ったら、『すみません、無理です。ルミネでは徹底しておりまして、出番以外の人間、吉本の社員、マネージャーであろうと、もちろん外部の人間は一切入れないようにしているです』って」
「今度は(新型コロナウイルスの)感染対策をきっちりとしてね、ルミネを貸し切りにして、舞台で撮影したいと申し込んだら、『ダメです。それも出番以外の人に該当してしまうからNGです』」
「思いっきり芸人さんと、吉本外のお客さんと楽屋で写真撮ってんねん!」
「今までで一番キレたんちゃうんかなと。ちゃんとルミネのスタッフが案内してるのよ。そこは徹底せなアカンでしょ。俺たちも死ぬ気でYouTubeやってるわけよ。死ぬ気でもって会議で絞り出してるわけ。こんなかたちでね、SNSの写真でぶち壊されてね」
これを受け西野も「梶原さんの言い分を聞いて“(吉本は)どうなんだ?”とは思いましたよ」と言い、吉本の対応に疑問を呈した。
相次ぐ騒動
吉本退所の示唆といえば、今年1月に吉本を退所した西野も、退所直前にTwitter上で「吉本興業の対応がナメ腐っていたので、会社ごとガン詰めしました」などと事務所批判を展開し、「退社する可能性も含めて、吉本興業と慎重に話し合いを進めています」と投稿していた。吉本社員はいう。
「もともとウチの大﨑洋会長は、絵本やオンラインサロンなどを成功させた西野のビジネスセンスを高く評価しており、会社の将来を見据えて見習うべき点も多いという考えだった。2人は直でメールのやりとりをするほどの関係で、西野は退所にあたって大﨑さんに直接報告もしていた。ただ、吉本と仲たがいのようなかたちで辞めていった西野に対し、大﨑さん的には今は“なんとも思っていない”というのが正確なところでは」
実際に大﨑会長は今年2月発売の週刊誌「フライデー」(講談社)の取材に対し、「西野君は(吉本について)言いたい放題やったから。マネージャー個人のこともあるし、吉本という会社に対しても、役立たずみたいな考え方やから」「社員の士気や熱意は急速に萎(しぼ)んでいったと思う」などと微妙な返答をしている。