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社会の表裏を知る作家が語る「信頼され、求心力を持つリーダーになるためには?」

文=沖田臥竜/作家
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信頼され、求心力があるリーダーになるためには? あなたは「自分のために」で部下を使っていないかの画像1

 こんな質問が寄せられた。

 「職場ではプロジェクトリーダーなのに、部下から信頼を得られている気がしない。自分の判断に従ってほしいが、そうならない。舐められている気がする。どうしたら、求心力のあるリーダーになれるのか」

 自分はいわゆるビジネスマンとして働いたことはないが、その世界よりも上下関係が厳しく、リーダーの資質が組織力を左右する極道の世界を歩んでいた。それゆえ見えてきたこともたくさんある。

 リーダーとは何なのか。まずは、周りを見渡してみればよい。やれ、オレの肩には部下やその家族の生活が乗っている、若者たちの将来を背負っているなどと言っている人間であふれ返っていないか。

 別段それが悪いと言っているのではない。ただ、そういう人間に限って、まずは自分ありきの場合が多い。自分のために周りがあるという利己的な考えだ。

 従業員や部下を背負っていると言いながら、実際は背負われているほうが愚痴をこぼしてたり、不満をもっていたりするものだ。背負うなどとたいそうな言葉を使うなら、まずは部下たちに自分よりも良い暮らしをさせてあげる、楽をさせてあげるくらいの気概は必要だろう。だが、そんなリーダーはなかなかいない。実のところ、他人の力を利用して、自分がいい思いをしようとしている人が多いのではないか。

 自己実現のために、自分の目的達成のために、他人をどう使うべきか――そんなことを考える「自称リーダー」は、当然、部下から舐められるだろうし、求心力など持ていない。業務上、部下が「はい」と言うことを聞き、最低限の手足を動かすだろうが、気持ちまではついてこないだろう。そもそも、自分のために動いてもらう人間から信頼を得ようなんて、厚かましすぎやしないか。

 部下を利己的に使いたいと思うなら、まだ「オレのために死んでくれ」とはっきり言える人間のほうが、顰蹙を買うかもしれないが、清々しく、正直ではないか。そこまで言い切れる人間は、部下から信頼を得られているという自信があるのだろう。

 だが、その信頼とは、見返りを求めた行動で得られるものではない。相手のためを思った行動や判断から得られる、感謝の上に成立させなけば、意味がないのである。

 綺麗事をいうつもりはないが、自分は人のために損もするし、何事も引き受けた以上は、全力で最後までやり切ることができるようになった。だが、相手のためにそこまでしてあげても、感謝の継続などアテにならないものだ。

 感謝などというものは、時間が経てば経つだけ、口先だけの物となってしまうことが多い。困ったときに力になってあげても、こちらが心底困ったときに何かしてくれるかといえば、だいたいは何かを言い訳にして知らないフリをするのが人間の性だろう。結局は、人の上に立つものは、人の力を借りようという想いが先行したり、その見返りを求めてはいけないのだ。

 企業の社長であれ、ヤクザの親分であれば、最終的にはたった1人になってもやりきってみせるという気概が大事なのである。そういう姿を見て、人は自然と集まってくるのではないか。そこに強烈なリーダーシップが生まれてくるのである。

 人は見ていないようで見ているものだ。がんばり続けている姿を見て、この人を応援しよう、支えようとなるのである。成功したときだけ寄ってくる人間とは適当に付き合えばよい。舐めた態度をとる部下に「おい、こら!」と言うのは簡単である。立場が上の人間が大きな声を出せば、相手はひれ伏すだろうし、気持ちもスッキリするだろう。だが、それだけで、そこからはなんの発展もない。大したことない人間ほど、小さなことを武勇伝のように語り、安全圏内を歩いていることに自己満足しているが、そんなものは次元の低い話だ。

 繰り返すがそもそも、トップに立つ人間ほど孤独なものである。リーダー自ら、身を削り、リスクを冒し、部下が歩むべき道の道標になる。列の先頭に立つ者は常に孤独なのだ。

 孤独を決して恐れずに、最後は1人になっても立ち向かう。そういう人間こそ真のリーダーと呼ばれるのではないか。少なくとも、自分は1人でこれまでも戦い続けてきたし、社会の底辺から這い上がり、人には真似ができないことをやってきた自負がある。その自負が今のオレを築き上げ、ときに倒れそうな自分を支え続けてきたと思っている。

 だが、同時にそんな自分だからこそ、多くの人が付いてきてくれたり、小説出版やそれをドラマ化するという目標を実現するために力を貸してくれたと思っている。リーダーの求心力とは、人間としての真の強さから生まれるものなのではないか。

(文=沖田臥竜/作家)

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●沖田臥竜(おきた・がりょう)
2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。最新小説『ムショぼけ』(小学館)を原作にした同名ドラマが10月からスタート。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

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