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異様な光景…なぜ西日暮里に“コンビニ型”イトーヨーカドー?訪問して解けた謎

文=二階堂銀河/A4studio
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 品数や棚の数は店内の容積に対してやや少なく、空間的には余裕があった。商品のラインナップはお惣菜、お弁当、飲料、冷凍食品、お菓子、日用品、生活雑貨、タバコなどコンビニとまったく同じ。しかし、値段はコンビニの相場ではなく、やはりスーパーの相場となっていた。

 しかし、仮説を裏付ける肝心の医薬品がどこにも置いていないのである。

 店員に尋ねると、「1年ほど前までは隣地のセブン&アイ倉庫内にある使用期限が迫った一般医薬品の在庫を見切り品として置いていたけれど、あまり売れないので置かなくなった」とのことだった。

店内に医薬品は陳列されておらず……薬事法は関係ないのか?

 現地レポートの状況を踏まえ、改めて中井氏に話を聞いた。

薬事法上、ネット通販で一般医薬品を販売するためには、薬剤師などの専門家の管理のもと、実店舗で商品の陳列状況を明らかにするという要件があります。西日暮里店に医薬品が置いていないのであれば、薬事法上の要件としての役割は他店に移したということではないでしょうか。

 イトーヨーカドーの通販ページで売っている一般医薬品の情報を見ると、その商品がどの店舗に置いているか、商品ごとに記載があります。それを確認すれば、どの店舗が薬事法上の要件としての役割を果たしているかがわかるはずです」(中井氏)

 ということで、イトーヨーカドーのホームページにアクセスしてみることに。「ネット通販」のタブから「医薬品」のページに飛び、一般医薬品一覧が並んでいるのを確認。第一類医薬品である「ロキソニンS」のページを開くと、下のほうに「医薬品に関するお問い合わせ先」という記載があり、商品は実際に陳列されている店舗名が書かれている。ちなみに当該商品は「株式会社イトーヨーカ堂 アリオ鷲宮店」だった。

 さらにページの下に進むと「お問い合わせはこちら」というリンクがあり、クリックすると「お問い合わせフォーム」につながる。こちらに問い合わせれば薬剤師などの専門家が応対してくれるということなのだろう。

 ネット通販で販売する一般医薬品の売れ行きについて、中井氏はこう解説する。

「イトーヨーカドー以外にも、アマゾンやヨドバシカメラなども一般医薬品のネット販売事業に踏み出しています。しかし、実情としては各社とも当初想定していたほどは売れていないようなのです。消費者が一般医薬品を欲しがるのは急を要する場面が多いため、ドラッグストアに直接買いに行くというスタイルのほうがまだまだ馴染みがあるのでしょう」(中井氏)

 奇妙な店舗“コンビニのようなイトーヨーカドー”。1年ほど前までは一般医薬品を陳列していたということから、中井氏の仮説のとおり、もともとは薬事法の要件のために出店したのかもしれない。しかし、今では一般的なスーパーやコンビニと同じように近隣住民に利用されているようだ。

(文=二階堂銀河/A4studio)

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