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NOが言えない若手社員の行動の裏にある3つのキーワード

新刊JP
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※画像はイメージ(新刊JPより)。

 若く経験がない人が、目上の人に自分の意見を伝えるのは勇気がいる。繊細な人、思慮深い人ほど「自分の意見なんて、相手からしたら織り込み済だろう」「こんな意見を言ったら鼻で笑われるのではないか」と気を回してしまうものだ。


 こうした若手社員に対して、経営者や管理職が旧来の指導法に固執してしまうと、上司と部下の溝は深まるばかり。反発する態度を見せない代わりに、上司に対して心を閉ざしてしまうからだ。こうなってしまうと、マネジメントは難しくなる。これは若手社員本人にとっても不幸なことだし、会社にとっても損失だ。

 

■若手社員の心理を理解するための3つのキーワード


 『あなたの職場の繊細くんと残念な上司』(渡部卓著、青春出版社刊)は、NOが言えない繊細な若手社員と旧い常識で部下を指導している残念な上司の溝を埋めて相互理解を求め、次の時代を引っ張る若手の力を伸ばすためのヒントを紹介する。


 ハッキリ意思表示できない繊細な若手社員たちの言動の背景には、大きく分けて3つの共通点があるという。


1.不安心理


 現在の30代ぐらいまでの世代は、多感なティーンエイジャーの時代に、社会が劇的に変化する衝撃を嫌というほど経験してきた。「阪神淡路大震災」(1995年)「アメリカ同時多発テロ事件」(2001年)「東日本大震災」(2011年)「新型コロナウイルス禍」(2020年)など、築き上げたものが一瞬にして崩れ去る様を見てきたため、長く安定した社会を無条件に信じられなくなっている。なので、先行きに対する「不安心理」を常に抱えて生きている。


2.同調圧力


 インターネットやSNSの発展で、ネットで自由に表現できる反面、発言が世の流れに沿っているかを気にしなければならない。全てが明るみに出る社会では、自分の意思に関わらず、大きな流れの中についていくほうが賢明な判断となる。


3.「doingからbeing」へ


 「doing=何をするか」から「being=どうあるか」への価値観の転換。昔は、ハワイに行った、高級車を買ったなど、目に見えるわかりやすいモノや行動、つまり外の世界に価値観を置いている人が多かった。一方、今の若い世代は外側ではなく、自分の内側に価値観を求めている。こうした価値観の人に対して「君はどうしたいのか」と問うてもあまり響かないのかもしれない。


 上司は指導する前に若手のことを「理解すること」から始めなければならない。 その際に「不安心理」「同調圧力」「doingからbeing」という3つのキーワードで見ていくと、若手社員の行動の背景にあるものが見えてくる。


 ただ、若手に限らず、相手の意向に沿わない意見を言う場合は、誰にとっても気が重いもの。その際、意識することは「かりてきたねこ」だ。


か…感情的にならない
り…理由をきちんと話す
て…手短に済ませる
き…キャラクターに触れない
た…他人と比較しない
ね…根に持たない
こ…個別に伝える


 「かりてきたねこ」とは、これらの7つのポイントの頭文字を取ったもの。人間関係がこじれないためにも、このポイントをチェックしておけば、対立感情を生まずにすんなり受け入れてもらえる可能性が高まる。こちら側も言い方には気をつけなければならないということだ。


 若手社員の考えていることがわからない。日常的にどう接していいかわからない。そんな上司は多いはず。自分自身が残念な上司にならないためにも、若手社員の心理を理解し、コミュニケーションをとることが大事なのだろう。(T・N/新刊JP編集部)


※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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