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吉澤恵理「薬剤師の視点で社会を斬る」

地震への備えは十分?防災セットに加えるべき医薬品リスト…常用薬は何日分必要?

文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
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・三角巾(骨折)

 骨折が疑われる場合は、速やかな医療機関への受診が望ましいが、災害時の混乱ですぐに受診できないときは三角巾や包帯で患部を固定し、安静にしてほしい。固定には新聞紙を重ねて強度を増したものや、段ボールなどを重ねたものを添え木にすることができる。

・ステロイド成分配合軟膏(皮膚炎、虫刺され)

 災害時にはストレスから蕁麻疹や皮膚炎を発症することもある。また、避難時に虫刺されや汗疹などがあれば、早めの手当で悪化を防いでほしい。市販薬にもステロイド成分配合の軟膏やクリームがあるので、常備可能である。

・目薬(目の保護)

 災害時には異物が目に入ってしまうなども予想される。ただし、目薬は家族といえども眼病や感染症の予防のため共用することは避ける必要がある。したがって、家族の人数分の目薬を準備しておきたい。

災害緊急時に起こりやすい体調不良に備えたい薬】

・胃腸薬(腹痛、胃痛)

 災害時には不安やストレスから胃痛や腹痛、吐き気や下痢など、さまざまな胃腸障害が起こることがある。そんな胃腸障害に効果がある、複数の成分が配合されているような胃腸薬を常備するとよいだろう。また、胃腸の痛みが強い時には、市販薬にもあるブスコバンが効果的だ。下痢は無理に止めないことが望ましく、下痢止めよりも整腸剤を常備するといいだろう。

・解熱鎮痛剤(体の痛み、頭痛、発熱)

 怪我や火傷の痛み、頭痛、発熱にはロキソニンやイブプロフェン、アセトアミノフェンがよいだろう。医療用医薬品としても汎用されるアセトアミノフェンは、空腹時の服用でも胃に負担がかかりにくく、小児から大人まで服用することができるので、常備薬に入れておきたい薬のひとつである。

・総合感冒薬(風邪)

 災害時の混乱や避難生活では、ストレスや環境の悪化から免疫が落ち風邪などもひきやすくなる可能性がある。本来であれば、症状の一つひとつを治療する薬を服用することが望ましいが、災害時には「総合感冒薬」といって風邪の諸症状に効果がある成分を複数含む配合薬が活躍するだろう。お子様がいるご家庭では、小児用と大人用の2つを常備しておきたい。

・抗アレルギー薬(蕁麻疹、鼻炎、鼻水)

 ストレスや不安から蕁麻疹を発症する人も少なくない。医療用医薬品と同成成分を含む抗アレルギー薬も市販薬にあり、ポララミン、アレグラ、アレジオンなどがオススメである。

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5:30更新
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