NEW

セガ、なぜ名越稔洋氏ら旧経営陣は退所したのか?「龍が如く」製作体制刷新の裏側

文・構成=編集部
【この記事のキーワード】, ,

名越氏は過去に「チー牛」発言で炎上も

 名越氏といえば、昨年6月21日に行われた落ち物パズルゲーム『ぷよぷよ』のeスポーツ大会「ぷよぷよファイナルズ SEASON2」に関する失言で炎上した過去があった。

 メーンパーソナリティとして配信していたYouTubeチャンネル「セガなま ~セガゲームクリエイター名越稔洋の生でカンパイ~」の7月28日配信分で、同大会の決勝の模様を視聴した後、名越氏がファイナリストのプロ選手に対し、「チーズ牛丼食ってそうな感じ」と発言したことが問題になったのだった。

 前述の「チーズ牛丼」略して「チー牛」という言葉は、ネット上で相手の姿態を揶揄する言葉として使われている。そのため、自社の製品をプレイするプロ選手に対する物言いとして、“不適切ではないのか”との疑問が噴出したのだ。大手ゲームメーカー関係者は話す。

「今回のセガさんの発表で驚いたのは、新体制への移行だけではなく、名越さんをはじめとする旧首脳陣の退社を、正式に発表し、花道をつくっている点です。ゲーム業界では、個人のSNSアカウントで退社を発表するのが比較的一般化しているので……。あわせて新作のPRもしていますし、新体制への移行もすごく前向きなイメージを抱きました。

 ネット上では、名越氏さんが関与したとされる『サクラ大戦』シリーズの新作の仕様変更で、旧来のファンから批判の声が上がっていたことなどを、今回の退社と関連付ける噂が飛び交っているようですね。いずれにせよ、あるタイトルで成功したからといって、別のゲームを成功させることができるかというと、なかなか難しいのがゲーム業界です。

 ただ、今回はセガとスタジオが“しっかり卒業させて送り出している”ので、マイナスの意味での退社の可能性は低いのではないかと思います。

 炎上事件に関しては、現代ビジネス(講談社)でライター赤木智弘氏が書いた記事(編集部注:『セガ取締役「チーズ牛丼食ってそう」発言に見る、ゲーム業界に根強く残る「自虐性」』2020年8月20日公開)を読んでいただければ、発言の経緯と背景がわかると思います。

 確かに、『ぷよぷよ』での炎上は社内に衝撃を与えたのは事実なようで、当時、セガさんと取引のある企業社員から、『名越さんがヤバいことになっている』という話はよく聞きました。とはいえ、『龍が如く』シリーズをメーカーの看板ゲームに育て上げたのは名越氏の功績ですし、セガさんも足を向けて寝られないと思いますよ。

(名越氏には)海外メーカーなどから声がかかっているとの噂もあり、セガを退社してもゲーム業界で活躍されていかれるのではないでしょうか」

(文・構成=編集部)

 

情報提供はこちら
RANKING
  • IT
  • ビジネス
  • 総合