10月7日にドコモが発表した低廉な料金設定の「エコノミーMVNO」。月額550円(税込)から利用可能なことが話題となったが、一方でキャリアのドコモでなく格安スマホの「OCN モバイル ONE」での契約であることなどが「がっかり」と報じられることも少なくなかった。さらにプラン内容の認知が世間に広まってくるとともにネット上からもエコノミーMVNOに対する反応が見られるようになってきている。しかもその反応がことごとくエコノミーMVNOへのネガティブな意見なのだ。
今回は、満を持してのドコモの一手がユーザーから総スカンの理由について考えていきたい。
低廉プラン競争、後発のドコモの「エコノミーMVNO」は空振りか

2021年3月頃に相次いでスタートした、スマートフォンキャリアによる“新プラン”。唯一使用データ量によって料金の変動する“従量制プラン”を選択した楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VI」もあったが、ドコモ・KDDI・ソフトバンクの3社はそれぞれ「ahamo」「povo」「LINEMO」を発表。中でも他社に先駆けて安価でシンプルな1プランという方向性を打ち出したドコモのahamoが圧倒的な人気を誇っていた。
しかし新プランの開始当初はahamoの一人勝ちとも言える状況だったものの、ソフトバンクはLINEMOに3GBの「ミニプラン」を投入。KDDIも「povo2.0」へと進化し、ベースプラン0円で自由にデータを追加できる「トッピング」方式に舵を切った。
これにより低廉プラン競争に出遅れたドコモの動向に周囲は注目していたのだが、その答えが「ドコモ経由でグループ企業の格安スマホのプランに申し込んだら特典が付きます」なのだ。期待していたユーザーからすれば文句のひとつも言いたくなるところだろう。
ネット上でも様々な反応が飛び出している。「おお!dポイント連携は嬉しい」と、格安スマホを使用しながらドコモのdポイントと連携できることを喜ぶユーザーも見られた。しかし全体としては落胆した意見が多数派で、「期待してたのはそれじゃなくてエコノミーahamo」「格安ブランドじゃなくて、君たちの根本の部分を安くして欲しいんだよ」「ドコモから切り離した新しい会社の商品が安くてもそれは値下げとは言わなくね?」など、あくまでドコモのサ…