2021年10月1日現在で国民の38.4%が所有するマイナンバーカード。そのマイナンバーカードが、いよいよ2021年10月20日より健康保険証として本格的に利用できるようになった。そこで今回は、マイナンバーカードで健康保険証を利用できるようにする手順とメリット、利用方法などについて解説したいと思う。
マイナンバーカードが健康保険証代わりになる!
アナタはマイナンバーカードを持っているだろうか? マイナンバーカードは、いまだ国民の38.4%(2021年10月時点)しか所有していないそうだが、本人確認の身分証明書として使えるほか、各種行政手続きのオンライン申請ができたり、コンビニのマルチコピー機で住民票や印鑑登録証明書の発行ができる便利なものだ。
そんなマイナンバーカードには、医療機関や薬局などで健康保険証として利用できる機能もある。この機能は2021年3月から試験的に開始されてきたが、2021年10月20日からはいよいよ本格的にマイナンバーカードの健康保険証利用ができることになった。
現在は対応する医療機関が限定されており、「マイナ受付」のステッカーやポスターの貼ってあるところでしか使えないが、2023年3月末にはほとんどの医療機関や薬局など導入される予定だという。

マイナンバーカードの健康保険証にはどんなメリットがあるの?
すでに健康保険証を持っているのに、わざわざマイナンバーカードを健康保険証として利用することに、いったい何のメリットがあるの? と思った人も多いだろう。
マイナンバーカードを健康保険証として利用するメリットは、まず、転職・結婚・引越しするとき、一時的に健康保険証が手元にない状態になるが、その空白期間でもマイナンバーカードで病院に行ったり薬局を利用することができる。
次に、マイナンバーカードの健康保険証を利用すると、過去の病院での検査結果や薬局で処方された薬剤情報などが一元管理されるため、患者がデータ提供に同意すれば、医師は過去の状況を見て的確な医療を施すことができるようになる。
また、医療機関や薬局の窓口では、健康保険証のようにマイナンバーカードを他人に渡す必要はない。専用のカードリーダーが設置されているので、マイナンバーカードをリーダーで読み取りながら、顔写真による本人確認を行なうことができるのだ。これにより、マ…