NEW

観光庁「温泉むすめ」、性搾取的な内容に批判殺到…温泉事業者に損害の懸念

文=編集部
【この記事のキーワード】, ,

 なお「温泉むすめ」公式サイト上の「後援」ページに名を連ねていたキヤノン、スカイマーク、大日本印刷、読売新聞、富士フイルム、スポーツ報知、ユニシスなどといった大手企業名は17日午前9時までに削除され、同日午前10時現在で観光庁のみの記載となっている。

そもそもどんな設定だったのか

 批判を集めているキャラには公式サイト上で以下のような説明がなされていた。

・山形県(小野川温泉)・小野川小町

<四季を愛する雅で艶麗な歌人むすめ。動物が好きで、よく猫を愛でたり、ほたるの鑑賞をしたりしている。教養と気品があり、立ち振る舞いがとても美しい……のだが、布団に入ると妄想が爆発して「今日こそ夜這いがあるかも」とドキドキしてしまい、いつも寝不足気味。諸事情でサラシを巻いて胸のボリュームを隠している。>

・北海道(定山渓温泉)・定山渓泉美

<可愛い温泉むすめが大好きでいつもスカートめくりをしちょうイタズラなむすめ。可愛い子ちゃんの情報に詳しく、全温泉むすめのスリーサイズを覚えている。他人の可愛いところに詳しいが、自分も十分可愛いことに気づいておらず、「いずみちゃんも可愛いよ!」と言われると、真っ赤になって活動が停止するほど照れる。>

 なお、Twitter上で批判が殺到して以降、17日午前までに小野川小町の「夜這い」、定山渓泉美の「スカートめくり」の記述がそれぞれ削除され、定山渓泉美のイタズラ好き設定には同地域に伝わる「河童伝説」を由来とする説明が書き加えられていた。

非実在美少女キャラの性的表現論争と温泉事業者の生活

 実在の人間が存在しない“二次元キャラクター”の「性的搾取」問題がここのところ、注目を集めている。例えば、千葉県松戸市のご当地VTuber「戸定梨香」が登場する千葉県警の交通安全PR動画に関し、全国フェミニスト議員連盟が「性的だ」などと抗議表明を行い、激しい議論になった。先月末に行われた衆議院選挙でも、一部政党がマニフェストで「非実在児童ポルノ」に触れて物議を醸したことは記憶に新しい。

 当サイトでも、この問題に詳しい自民党参議院議員の山田太郎氏の見解を記事『共産党の公約で「非実在児童ポルノ」が衆院選の争点化…表現規制問題の論点整理』『衆院選、共産党「非実在児童ポルノ」めぐる選挙公約への疑問点と矛盾点』で詳報している。

 議論となっている「温泉むすめ」に関し、東北・北海道地域の温泉旅館組合の関係者は次のように話す。

「コロナ禍でお客様が激減しています。ようやく各地の温泉地にも明るい兆しが出始めてきたのに、これが逆風にならないか不安を感じています。

 当地の温泉むすめは、地域の風物、歴史などもしっかり反映されています。実際に当地に足を運んでいただいた女性のお客様からの評判もよく、いまのところ批判の対象に上がっていませんが……。ただ松戸のVTuber問題を見ている限り、スカートが短い、おへそが出ているというキャラクターのビジュアルも“性差別”との批判になり得るようですし、時間の問題かもしれません。