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木村隆志「現代放送のミカタ」

「吉高由里子の演技が上手いから」ではない…『最愛』からにじみ出る本物の凄み

文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト
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 白川郷の自然と東京の都会、事件シーンの出血に見える視聴者への配慮、感動の余韻と謎を残す各話のラストシーンなども併せて、演出の凄みを感じさせられるポイントは多い。

 第1話冒頭、手にべったりと血のついた梨央が警察に連行されるシーンがあったほか、「大輝や加瀬も秘密を抱えているのかも」「梨央の母・真田梓(薬師丸ひろ子)も何かありそう」「後藤信介(及川光博)と橘しおり(田中みな実)は敵か味方か」「優の記憶は戻ったのか」「藤井隼人(岡山天音)はなぜ刑事になった?」など、ネット上にはさまざまな疑問の声が飛び交っている。

 今秋は『真犯人フラグ』(日本テレビ系)という長編ミステリーも放送されているが、こちらは「考察の好きな人々が盛り上がっている」というニュアンスが濃い。その点、『最愛』は、そんな考察合戦より、純粋に物語を楽しみ、登場人物に感情移入している人のほうが多く、これこそが同作の素晴らしさを物語っている。

(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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