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山崎俊輔「発想の逆転でお金に強くなる『お金のトリセツ』」

45歳定年?意外と知らない「会社を辞める条件・辞めさせられる条件」

文=山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表
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 今年の4月からは70歳までの雇用確保措置を努力義務とする法律がスタートし、会社は70歳まで雇うように国は求め始めました。おそらく10年くらいかけて70歳までは働ける世の中になるでしょう。それでももちろん、いつ辞めるかは自由です。以前FIREの話をしましたが、お金があれば早期リタイアをすればいいわけです。

「辞めさせられる」ではない 自分の辞め時は自分で決める時代へ

 まとめですが、自分の「辞め時」は会社が決めるものではありません。これからは、自分が決める時代ということです。会社に許される「社員を辞めさせる方法」は、いい条件をちらつかせての早期退職を募集するか(強制はできない)、65歳という年齢でリタイアしてもらう方向しかありません。しかも70歳まではクビにできなくなりそうなのが社会の流れです。

 一方で、70歳雇用延長への政策や75歳現役時代への提言などに対し、「死ぬまで働けということか」と憤る若い人が多いのですが、私たちは辞めたければいつだって辞める自由があるのです。今のところ国の年金は65歳という受取開始年齢の標準を変える予定がないので(ただし遅くもらい始めれば年金はアップする)、年金はリタイア年齢に中立的です。

 そうなると、あなた自身の経済的余裕の有無が「早く辞めるか」「いつまでも働くか」の分岐点です。お金の余裕があればもっと早く辞めるのは勝手だからです(会社はおそらく引き留めないでしょう)。

 近年日本でもブームとなったFIREは、会社の定年年齢などは気にせず、自分が辞めたいときに辞められるだけの資産形成をしようというテーマです。「働かされる」という意識を早く捨てましょう。そして自分の経済的余裕をつくるための資産形成を一日でも早くスタートしてみてください。50歳代後半を過ぎたら、自分の辞め時を自分で決める自由を手にしておきたいものです。

 60歳になった以降もそうです。「仕事が楽しそうなら続けてもいいが、つまらない仕事に異動させられるならすぐ辞めればいい」と思える人は、「今辞めてもカネがないから仕方なく働くか……」というより気分良く65歳まで働けることでしょう。

 あなたは、「辞めさせられるまで働く」ことにしますか? 自分で辞め時を決めますか?

(文=山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表)

●山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表 ファイナンシャルプランナー

1972年生まれ。中央大学法律学部法律学科卒業。企業年金研究所、FP総研を経て独立。個人の資産運用や老後資産形成のアドバイスが得意分野。日経新聞電子版やYahoo!ニュースなど多数連載を持つ。月間PVは200万以上。

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