
10月末時点で国内外に1万9161店舗を構える大手コンビニエンスストアチェーン「ローソン」。「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします。」というグループ理念に集約されるように、生活を豊かにしてくれる多種多様な商品を展開している。
その業績は好調のようで、10月7日にローソンが発表した2022年2月期第2四半期(2021年3月1日〜8月31日)の純利益は174億500万円、前年同期比526.2%となっている。
そんなローソンは、今季もバリエーション豊かに新商品を展開しており、その多くは消費者から好評との感想が寄せられている。しかし、なかには評価が芳しくない商品があるのも実状だ。そこで今回は、ローソンの“今季、買うなら要注意(?)の商品4選”をピックアップしたので参考にしていただきたい。
パリチキ/180円(税込、以下同)
10月26日、「からあげクン」「Lチキ」というローソンのホットスナックチキンの系譜を受け継ぎ、満を持して登場したのがこの「パリチキ」。鶏肉から水分が出ないように衣の製法をつくり直しており、外はパリパリ、中身はジューシーに仕上がっているとのこと。発売から10日で約500万個を突破した本品だが、ネット上では賛否が分かれている。
ネット上の否定派の意見を見ると「衣が硬すぎる」「油でギトギトしすぎて胸焼けする」など批判の方向性がまったく異なっていることに気づく。各店舗の仕込みや、調理後の経過時間によって味わいや食感が変わってくるのだろうか。実食してみたところ、調理されてからかなり時間が経過していたのか、衣から油が浮いているように感じられてしまい、アピールポイントである衣のパリパリ感は楽しめなかった。
もちろん、「衣がパリパリしていて美味しい」という意見も見受けられるため、出来立ての状態ならば、ぜひもう一度食べてみたいと思う。しかし、調理後の状態でこれほど評価に差が出てしまう商品も珍しいのではないだろうか。
麺屋一燈監修 濃厚豚醤油ラーメン/598円
新小岩からその歴史が始まり、今や国内のみならず海外にも進出した日本有数のラーメン店・麺屋一燈。その一燈が今回ローソンとタッグを組んで監修した商品が「麺屋一燈監修 濃厚豚醤油ラーメン」。ワシワシとした食感の麺とにんにく油が特徴の“二郎系ラーメン”ライクな一品となっているため、ガッツリ系を手軽に食べたい人に人気が出そうだ。
意欲的な商品であることは間違いないのだが、そのクオリティに関しては否定的な意見も多い。なかでも「ワシワシ太麺と銘打っているのにただのストレート麺」「極太麺だけど食感は微妙」というように麺の出来が残念という声がネット上では目立った。
実食してみると、麺はラーメンというよりかは、うどんに近い食感。ラーメン特有のかんすいの風味はあまりせず、小麦感も微妙であることから、やや物足りない印象を受けた。また、スープはしょっぱすぎずちょうど良い味わいだったが、量が少ないうえ粘度が高く、少々食べにくい。