NEW

ミクシィ、モンスト効果薄れ苦境、ウマ娘に食われる…サイバーAは過去最高益

文=編集部

 対照的だったのがネットテレビ「ABEMA(アベマ)」を軸とするメディア事業だ。米ネットフリックスの壁は厚く、同事業の営業損益は151億円の赤字と6年連続の赤字となった。「ウマ娘」は美少女キャラと競馬を融合させたアイディアの勝利にある。競馬ファンとは異なる視点で競馬の魅力を再認識させ、ゲームとしてもおもしろくしたところに成功の秘密がありそうだ。

 サイバーエージェントは「ウマ娘」で過去最高益を更新した。ミクシィはドル箱の「モンスト」が「ウマ娘」に喰われて失速。スマホゲームが両社の決算の明暗を分けた。ミクシィは巻き返しを図れるのか。

次の“エース”探しに1000億円を投資

 ミクシィは1997年、笠原健治氏が東京大学在学中にIT系求人サービスを始めた。現在は取締役会長でミクシィ株の持ち株比率は45.49%(21年9月末時点)と圧倒的。笠原氏のワンマンカンパニーである。

 SNSサービスの草分けとなった交流サイト「mixi」で2000年代に成長し、13年に始めた「モンスト」をヒットさせた。プレーヤーが顏を突き合わせて一緒に遊べるモンストは、累計利用者数は5500万人を超えた。

 18年6月、森田仁基氏から木村弘毅氏に社長が交代した。森田氏は在任中の15年3月、チケット売買仲介サービスの「チケットキャンプ」を運営するフンザを買収した。17年12月、フンザが商標法違反および不正競争防止法の容疑で捜査当局の捜査を受け、書類送検され、森田氏は引責辞任した。

 モンスト事業を手掛ける木村氏が森田氏の後任の社長に選任された。木村氏は18年、mixi、スマホゲームモンストに続く次の成長の柱を打ち立てるべく、「今後3~5年間で1000億円を投資する」と宣言した。

スポーツ関連事業に注力

 19年からスポーツ関連事業に注力している。19年4月、男子バスケットボールBリーグ「千葉ジェッツ」の運営会社、千葉ジェッツふなばし(千葉県船橋市)の発行済み株式の過半を取得し子会社にした。千葉ジェッツは1万人収容のアリーナを建設する。今年6月、千葉ジェッツはBリーグで初優勝した。

 19年には競馬総合サイト、ネットドリーマーズを買収した。21年3月、スポーツ観戦ができる英国風パブを運営するハブ(東証1部上場)を、15億5000万円を投じて持分適用会社にした。店内でスポーツ番組を配信しているハブはミクシィの顧客基盤を生かし、集客力を高める。

 Jリーグ1部(JI)のFC東京を運営する東京フットボールクラブ(東京都調布市)を子会社にする。第三者割当増資で東京フットボールクラブの新株を11億5000万円で引き受け、22年2月、議決権ベースの保有株比率を現状の4.2%から51.3%に引き上げる。

RANKING

11:30更新
  • 企業・業界
  • ビジネス
  • 総合