大量廃棄を回避するために、どのような取り組みをしているのか。また、長期保存が可能な乳製品等の増産等の措置はできないのか。
「現在、生産者・乳業者・関係機関が一体となって、さまざまな角度から上記の発生回避に向けた取り組みを進めております。ホクレンといたしましても、受託生乳の完全販売に向け、取引乳業者に対し乳製品工場のフル操業を要請するとともに、消費拡大に向けた取り組みを現在推進しております。
また、長期保存が可能な乳製品への生乳販売が増加し、結果として国内の乳製品在庫が大幅に積み増している状況にあります(『日本のミルクサプライチェーン2021』P14、直近の在庫数量は『農水省牛乳乳製品統計』参照)が、生乳生産基盤を毀損しないよう業界が一丸となって新たな需要確保に向けた取り組みを実施する方向性について現在議論を重ねているところであります」
つまり、生乳の増産体制を敷いていたところにコロナ禍での需要減が起き、生乳が余るようになった。しかも、乳製品の増産は工場をフル稼働するところまで行っているうえ、在庫も積み上がっている状況ということだ。
くしくも12月10日には「モデルプレス」が「ビジネス・教養系YouTuber影響力トレンドランキング」を発表し、ひろゆき氏は1位を獲得している。影響力が大きいだけに正確な情報発信が求められるところだが、最近は情報発信した直後に、専門家や知識人から間違いを指摘されることが相次いでいる。
ちなみに、ひろゆき氏は件のツイートのあと「常温保存牛乳は、UHT牛乳という名前で日本以外の国では普及してるんですけど、日本は消費者が好まないみたいですね」とも呟いている。「UHT牛乳」は超高温殺菌牛乳を意味し、未開封であれば常温でも長期保存が可能なことは確かだが、日本の市販牛乳の9割が、この殺菌方法である。
(文=編集部)