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『相棒20』、後半の見どころはココ!反町隆史の卒業までに伏線回収はあるか?

文=上杉純也/フリーライター
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特命係を目の敵にする2人の存在

 そして、この青木以上に特命係を目の敵にしているキャラクターが2人いる。1人は亘の元上司・法務省の日下部彌彦事務次官(榎木孝明)である。当初、特命係とは良好な関係だったが、season15第8話「100%の女」で、日下部が目をかけていた女検事を右京が追い詰めてしまったことから敵対するようになった。その後は特命係を潰そうと画策。検察官の田臥准慈(田辺誠一)をぶつけてきたり、青木と手を組んだりと、一時期は活発に動いていた。

 ところが、この日下部事務次官はseason17の元日SPを最後に、season18、season19とまったく姿を見せていない。およそ2シーズン半にわたって沈黙しているだけに、逆に不気味な存在である。亘が今シーズンで卒業するだけに、特命係との対決は避けられない。

 特命係を目の敵にしているキャラクターのもう1人は、警視庁副総監・衣笠藤治(杉本哲太)だ。season15第11話「アンタッチャブル」で娘の里奈(桜田ひより)が目撃者となった殺人事件以降、特命係を“警視庁の負の遺産”として危険視するようになった。

 現在、警察庁長官官房付に階級が格下げされている甲斐峯秋(石坂浩二)とはもともと政敵関係であったが、その峯秋が特命係に肩入れしていることもあって、峯秋を特命係もろとも葬り去ろうと画策している。たとえば、season17第4話「バクハン」では一見、特命係と友好的な関係を築いていくのかと思われた生活安全課のキャリア刑事が、実は衣笠側の人間だったりと、特命係を追い込むため常に策謀を巡らせているのだ。

 当然、右京たちは衣笠が特命係を敵視していることを感じ取っている。この“特命係vs.衣笠”の戦いが、冠城卒業までに決着するのか、それとも次のシーズンまで持ち越すのか――。ちなみに、特命係は衣笠の娘・里奈と交流があり、season16では里奈の母親も登場している。この家族の存在が、両者の戦いに何かしらの影響を与えることも考えられる。互いの警察官としての矜持がぶつかり合った先には、果たして何が待っているのだろうか。

 今シーズンの見どころ、最後に注目したいのは、やはり“冠城亘の卒業”だろう。どのような形になるのか、かなり気になるところだ。ここまでは初代相棒・亀山薫が「退職」、神戸尊が警察庁への「異動」、甲斐享が「懲戒免職」と、それぞれ違うパターンで特命係を去っている。

 となれば、刑事ドラマでは定番ともいえる“殉職”だろうか。4人目の相棒だけに、やはり“死”がふさわしいとの声もある。殉職でなくとも、瀕死の重傷を負うパターンも考えられる。掟破りの奇策なら“生死不明”という展開もある。

 実は、この生死不明パターンには前例がある。1980年代、同じテレビ朝日系で放送されていた『西部警察』シリーズで、三浦友和が演じた沖田五郎がそうだった。沖田は余命1年という不治の病を患っており、自らの死期を悟ると西部署を去って雪山に消えたのである。その際、行き先を告げなかったため、退職した彼の行方がどうなったのかは誰も知らなかった。

 今回もし、生死不明パターンを使うとしたら、事件現場でのアクシデントだろうか。爆発に巻き込まれる、船が沈没するなどが考えられるが、さてどうなるか。

 以上の注目点を念頭に、残り半分となった『相棒』をご覧いただければ、より楽しめるハズだ。

(文=上杉純也/フリーライター)

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