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県内の市町村長選では必ずといっていいほど、両氏は別々の候補を支援し主導権争いを繰り広げている。長崎氏の後ろ盾である二階俊博氏は自民党幹事長の座を追われて失脚。一方、権力闘争に勝ち抜いた岸田首相は長崎氏のライバルである堀内氏を閣僚に迎えた。堀内氏の政界での地位が着々と高まり、対立は臨界点を迎えたとの見方がある。
返り咲き困難か
さらに10月の総選挙の結果を受け、衆院議員へ返り咲く長崎氏のシナリオは破綻した。ある自民党山梨県連関係者は今年に入ってから「中谷真一氏は次の選挙で落ちる。自民党の規定では小選挙区で落ち続ける候補には次の選挙で公認は出ない。長崎氏が中谷氏の後釜を狙う」という見通しを示していた。ただ、中谷氏は10月の総選挙で山梨1区で立憲民主党の中島克仁氏に勝利。今後4年以内に行われる次の総選挙で中谷氏が自民党公認を得ることは間違いない。
中谷氏は、これまで小選挙区で勝ったことがない。ある関係者は「保守層が強く支持する中島氏が共産党と組んだことで、票が自民党に流れた。野党共闘が実現していなかったら中谷氏は負けていた」と解説する。
野党共闘が思わぬ形で自民党にもたらした勝利により、同党を支持する長崎氏が厳しい立場に追いやられる皮肉な結果となった。ライバルが台頭し、国政にも戻ることが難しくなった長崎氏。県政を取り巻く問題を前進させるのか。それともさらに堀内氏と対立を深めるのか。一挙手一投足を見守っていきたい。
(文=編集部)
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