日本国内ではAndroidスマートフォンに勝るとも劣らない人気で知られるiPhone。12月26日に発表された実売台数ランキングでも上位を独占している。しかしその中でも人気となっているモデルは最新の「iPhone 13」シリーズ……ではなかったのだ。果たしてどのモデルが、いったいなぜそこまで人気を博しているのだろうか…。
今回は、実売台数ランキングからiPhoneの人気モデルの理由について考えていきたい。
スマホ実売台数ランキング、iPhone SE(第2世代)が1位に!

2021年12月13~19日の全国の主要家電量販店などでのスマートフォン(シリーズ別)の実売台数ランキングをまとめた「BCNランキング」によると、同期間に最も売れたのはアップルの「iPhone SE(第2世代)」、2位は「iPhone 12 mini」と、2020年発売の2モデルが並んだ。そして3・4位に、iPhoneの最新モデルである「iPhone 13」、「iPhone 13 Pro」が登場する結果となった。また、5位にはAndroidスマホから富士通の「arrows We」がランクインしたのだった。
中古市場ならばともかく、なぜ家電量販店など新品を扱うランキングで2020年モデルであるiPhone SE(第2世代)とiPhone 12 miniがワンツーを決められたのだろうか。とくにiPhone 12 miniに至ってはその人気の低さから、2021年前半には「製造中止」のウワサが流れたり、「アップルは今後mini機種を開発しない」といった憶測まで飛び交ったほどだった。iPhone 12 miniのファンに対しては失礼なことかもしれないが、そんなモデルが型落ちとなってから2位につけるのはカラクリがあると考えるのが普通のことと言えるかもしれない。

当然ながら、カラクリはあるのだ。実はiPhone SE(第2世代)とiPhone 12 miniは、どちらも「下取りプログラムなどを利用すると1円で購入可能」という破格のサービスをキャリア各社が実施していたことが知られている。
11月末にはツイッター上で「auの『スマホトクするプログラム』などを利用して2年間利用を継続すると、負担金1円でiPhone 12 mini(128GB)が購入可能」という店頭ポップが…